Activities

現在までの主な活動内容

天才・南方熊楠が見ていたもの

このたび、中沢所長が第26回南方熊楠賞を受賞し、2016年5月に田辺市にて授賞式が執り行われました。その受賞記念インタビューが、『週刊現代』(講談社)の2016年5月28日号に掲載されました。今回は『週刊現代』編集部さんのご厚意により、インタビューを転載いたします。

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2016年1月24日

公開研究会「『対称性』の扉を開く」:第3回「神話と感覚の人類学」レポート

2016年1月24日、明治大学グローバルホールにて、公開研究会「『対称性』の扉を開く」の第3回目が開催されました。今回は国立民族学博物館の近藤宏先生と、島根大学の出口顕先生をお招きし、人類学の視点から神話の「対称性」についてお話しいただきました。

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2015年9月13日

第1回京都こころ会議(3):総合討論レポート

2015年9月13日、京都ホテルオークラで開催された第1回「京都こころ会議シンポジウム」。今回は、シンポジウムの最後に行われた総合討論の模様をレポートします。

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2015年9月13日

第1回京都こころ会議(2):河合俊雄教授、山極壽一教授講演レポート

2015年9月13日、京都ホテルオークラで、第1回「京都こころ会議シンポジウム」が開催されました。今回は、京都大学こころの未来研究センター教授・河合俊雄先生の講演「こころの歴史的内面化とインターフェイス」と、京都大学総長・山極壽一先生の講演「こころの起源―共感から倫理へ」を取り上げます。

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2015年12月13日

公開研究会「『対称性』の扉を開く」:第2回「純粋贈与と子どもの心」レポート

2015年12月13日(日)、野生の科学研究所にて、公開研究会「『対称性』の扉を開く」の第2回目が開催されました。今回は京都大学より矢野智司先生をお招きして、子供の心と人間学という視点から「対称性」についてお話しいただきました。

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2015年9月13日

第1回京都こころ会議(1):中沢所長講演「こころと歴史性」レポート

2015年9月13日、京都ホテルオークラで、第1回「京都こころ会議シンポジウム」が開催されました。長時間に及んだその模様を三回に分けてとりあげます。今回は、中沢新一所長による講演「こころの構造と歴史」をレポートします。 (続きを読む…)

2015年10月11日

公開研究会「『対称性』の扉を開く」:第1回「”Part of the Animal”としての人間」レポート

2015年10月11日(日)、野生の科学研究所にて、公開研究会「『対称性』の扉を開く」の第1回目が開催されました。21世紀のはじめに大きく浮上してきた「対称性」という概念をとおして、人類学は新しく生まれ変わるのではないかという予感のもと開かれた本研究会。第1回目となる今回は、講師として岐阜大学から山口未花子先生をお呼びし、カナダのカスカという狩猟民の動物との関わりから、「対称性」についてお話いただきました。

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2015年7月1日

明治大学リバティアカデミー講座「日本人の魂の古層を探る」レポート(3):「石原莞爾から宮沢賢治へ
ー古層をめぐって」(岩野卓司教授)

野生の科学研究所に関わりの深い先生方が登壇する、2015年度明治大学リバティアカデミー講座「日本人の魂の古層を探る」。その中から、特に研究所に関わりの深い先生方の登壇回レポートをお届けしています。今回は、7月1日に開催された、明治大学法学部教授 岩野卓司先生の講義「石原莞爾から宮沢賢治へ」をレポートします。岩野さんは、フランス現代思想、精神分析、現象学、宗教哲学などを幅広く研究対象にされています。一昨年に野生の科学研究所で開催された「ジャン=リュック・マリオン贈与の哲学」の講義も、記憶に新しいところです。

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2015年5月30日

「哲学の夕べ-生きた貨幣-」レポート(後半):ピーター・サンディ「アイコノミーと視線」、鼎談「生きた貨幣」

2015年5月30日(土)、アンスティチュ・フランセ東京で「哲学の夕べ-生きた貨幣-」が開催されました。長時間に及んだその模様を前半、後半に分けてレポートします。今回の後半部では、パリ第10=ナンテール大学の哲学科助教授であるピーター・サンディさんの講演と、中沢所長、サンディ氏、映画評論家の廣瀬純氏による鼎談の模様をとりあげます。

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2015年6月24日

明治大学リバティアカデミー講座「日本人の魂の古層を探る」レポート(2):「古層学の方法」(中沢所長)

野生の科学研究所に関わりの深い先生方が登壇する、2015年度明治大学リバティアカデミー講座「日本人の魂の古層を探る」。その中から、特に研究所に関わりの深い先生方の登壇回レポートをお届けしています。今回は、6月24日に開催された中沢所長の講義「古層学の方法」の模様をレポートします。

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2015年7月24日

第2回東京大学海洋教育フォーラム講演「海洋アースダイバーの挑戦」レポート

2015年7月24日(金)、東京大学本郷キャンパスで開催された第2回全国海洋教育フォーラムにおいて、中沢所長が講演「海洋アースダイバーの挑戦」を行いました。所長と東京大学海洋教育促進センターが5月に行った渋谷を中心としたフィールドワークの模様とあわせて、その模様をレポートします。

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2015年5月30日

「哲学の夕べ-生きた貨幣-」レポート(前半):中沢新一「増殖的理性批判序説」

2015年5月30日(土)、アンスティチュ・フランセ東京で「哲学の夕べ-生きた貨幣-」が開催されました。長時間に及んだその模様を前半、後半に分けてレポートします。今回の前半部ではロベール・ブレッソン『ラルジャン』の上映を受けて展開された、中沢所長による講演「増殖的理性批判序説」の模様をとりあげます。

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2015年4月3日

深澤直人×鞍田崇:日本民藝館「愛される民藝のかたち」展記念対談「愛らしい民藝」レポート

2015年4月3日、日本民藝館にて、「愛される民藝のかたち」特別展の記念イベントとして、日本民藝館館長の深澤直人さんと明治大学理工学部准教授の鞍田崇先生による対談が行われました。鞍田さんは、野生の科学研究所で昨年度開催され、今春書籍化もされた公開講座「民藝のインティマシー」の講師、著者でもあります。今回が2回目の顔合わせとなるお二人。「愛らしい」、「かわいい」をめぐっての対談の模様をレポートします。

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2015年6月10日

明治大学リバティアカデミー講座「日本人の魂の古層を探る」レポート(1):「魂の還る処―民俗学者、谷川健一との対話―」(居駒永幸教授)

野生の科学研究所に関わりの深い先生方が登壇する、2015年度の明治大学リバティアカデミー講座が5月から始まりました。今年度は「日本人の魂の古層を探る」というテーマのもと、12回連続で様々な視点から講義が行われています。その中から、特に研究所に関わりの深い先生方の登壇回レポートをお届けします。今回は、6月10日に開催された、明治大学経済学部教授 居駒永幸先生講義「魂の還る処―民俗学者、谷川健一との対話―」のレポートです。

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2015年1月31日

第2回全国海洋教育サミット特別講演「海洋アースダイバー序説」レポート

2015年1月31日(土)、東京大学弥生キャンパスで開催された第2回全国海洋教育サミット中夜祭において、中沢所長が特別講演「海洋アースダイバー序説」を行いました。昨年発表された「海洋アースダイバー  対馬編」以来の所長の関心領域でもある、日本と海との関係を追った本講演の模様をレポートします。

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2014年12月20日

公開講座
:「社会と暮らしのインティマシー:いまなぜ民藝か」 第3回「mission&practices」レポート

2014年12月20日(土)、野生の科学研究所にて、公開講座「社会と暮らしのインティマシー:いまなぜ民藝か」(全三回)の第3回目が開催されました。講師は、明治大学理工学部の鞍田崇准教授。最終回のこの講座では、もう一度、民藝の“いま”を捉え直し、民藝が持っている可能性について考えました。民藝を通して、これからの社会と暮らしを生き抜いていく術を探る、最終回のレポートです。

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2014年11月29日

シンポジウム「動物のいのち」 レポート

2014年11月29日(土)、明治大学中野キャンパスにてシンポジウム「動物のいのち」が開催されました。作家・華道家・画家・彫刻家・映画監督・文化人類学者など多彩な顔ぶれの総勢14名に及ぶ発表者が、自身の職業や個別の体験を足掛かりに「動物のいのち」の核心に迫りました。以下、それを受けて展開された後半のディスカッションまでの一部の議論を紹介していきます。尚、野生の科学研究所員でもある管啓次郎先生(明治大学教授)が総合司会として、石倉敏明さん(秋田公立美術大学講師)がディスカッサントとして、それぞれ本シンポジウムに参加しています。

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2014年11月22日

公開講座
:「社会と暮らしのインティマシー:いまなぜ民藝か」 第2回「thoughts」レポート

2014年11月22日(土)、野生の科学研究所にて、明治大学理工学部・鞍田崇准教授による、公開講座「社会と暮らしのインティマシー:いまなぜ民藝か」の第2回目が開催されました。講座は、「21世紀という時代状況の中で注目すべき民藝の思想」というテーマを掲げ、近代史と照らし合わせながら、民藝という思想や、生き方としての民藝について考える回となりました。

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2014年10月28日

日仏会館講演会「自然の人類学」フィリップ・デスコラ、中沢新一

2014年10月28日(火)、日仏会館にてコレージュ・ド・フランス教授フィリップ・デスコラ氏と中沢所長が登壇した講演会が開催されました。「自然の人類学」と題された本講演会では、野生の科学研究所研究員の矢田部和彦氏もコメンテーターとして加わり、デスコラ氏の著作を中心に、個から普遍へと向かうこれからの人類学の見通しが示されました。デスコラ氏と所長の講演の模様をあわせてレポートします。

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2014年10月18日

公開講座
「社会と暮らしのインティマシー:いまなぜ民藝か」 第1回「prologue & sympathy」レポート

2014年10月18日(土)、野生の科学研究所にて、公開講座「社会と暮らしのインティマシー:いまなぜ民藝か」(全三回)が開催されました。講師となる、明治大学理工学部・鞍田崇准教授は、昨今の「民藝」ブームをもとに、「いまなぜ民藝か」を考え、「民藝」の思想的、社会的な意味を問い続けています。第1回目となる「prologue & sympathy〜民藝再評価をもたらした近年の社会状況と共感のひろがり〜」について、レポートします。

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2014年10月

価値の生まれるところ
ー吉本隆明の経済学

価値の生まれるところ ー吉本隆明の経済学

中沢新一編著による、『吉本隆明の経済学』が刊行されました。

『吉本隆明の経済学』刊行記念イベント(2014年10月18日 八重洲ブックセンター)のお話より今回の書籍について、「価値の生まれるところ ー吉本隆明の経済学」としてまとめました。どうぞご覧ください。

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2014年9月6日

公開研究会:「可食性の人類学」第三回「人と食を結び直す鍵」レポート

2014年9月6日(土)、野生の科学研究所にて、石倉敏明研究員による公開研究会「ホモ・エデンス  可食性の人類学」(全三回)の第三回が開催されました。今回は「人と食を結び直す鍵」と題された最終回です。今回はゲスト・コメンテーターとして、桜美林大学の奥野克己さん、山伏の坂本大三郎さんをお呼びしました。石倉さんによる研究発表を、奥野さん、坂本さん、そして中沢所長によるコメントとあわせてレポートします。

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2014年7月26日

明治大学心理臨床センター開設10周年記念行事「子どもの声を聴く
-子どもたちの今と心理療法—」レポート

7月26日(土)、駿河台のアカデミーホールで明治大学心理臨床センター開催10周年記念行事「子どもの声を聴く -子どもたちの今と心理療法-」が開催されました。福宮賢一学長の開会挨拶、日髙憲三理事長による祝辞、そして弘中正美初代センター長による報告「心理臨床センター10周年の歩み」に引き続き、中沢所長による特別講演「天使の心、悪魔の心」が行われました。

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2014年6月14日

岩野卓司×中沢新一:「思想の〈大地〉へ」(図書新聞3162号)

「思想の「大地」へ ―― 「右」でも「左」でもないもの、何か徹底的に違うところから育ち始めているものが見てみたい」

明治大学出版会より刊行が開始された「野生の科学叢書」の第二弾、岩野卓司さんによる『贈与の哲学』をめぐって、図書新聞(2014年6月14日、3162号)に岩野卓司さんと中沢所長による対談が掲載されました。

カトリックの思想的展開から「贈与」まで、時間は不可逆性の中で「失われた時」を回復できるのかどうかをめぐる意義深い対談です。今回は図書新聞さんのご好意で、対談を特別に掲載いたします。

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2014年7月19日

公開研究会:「可食性の人類学」第二回「目には見えない食べもの」レポート

2014年7月19日(土)、野生の科学研究所にて、石倉敏明さんによる公開研究会「ホモ・エデンス  可食性の人類学」(全三回)の第二回が開催されました。今回は「目には見えない食べもの」と題し、表には明らかにされていないようなかたちで私たちの生活や身体に染み付いている食にまつわる隠された思考というものを、精神分析の領野と絡めながら解き明かしていきます。石倉さんによる研究発表を、中沢所長のコメントとあわせてレポートします。

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2014年6月28日

明治大学リバティアカデミー講座「生死観をつくりなおすー日本文化基層の生と死を探る」第2回レポート

明治大学リバティアカデミー講座「生死観をつくりなおす-日本文化基層の生と死を探る」連続2回講座の後半が、6月28日(土)に行われました。その模様をレポートします。

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2014年6月

書籍紹介『ピープスの日記と新科学』

野生の科学研究所研究員の浜口稔先生が翻訳した『ピープスの日記と新科学』(白水社)をご紹介します。

本書は、「高山宏セレクション〈異貌の人文学〉」シリーズの第4冊目として刊行されました。研究所にもゆかりの深い一冊です。

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2014年6月21日

公開研究会:「可食性の人類学」 第一回「世界の始まりから隠されてきたこと」レポート

2014年6月21日(土)、野生の科学研究所にて、石倉敏明研究員による公開研究会「ホモ・エデンス 可食性の人類学」(全三回)が開催されました。第一回目となる今回は「世界の始まりから隠されてきたこと」と題し、「食」という観点に着目して世界中のさまざまな神話を読むことで私たちと食べものの間の関係を問い直し、新たな「食の存在論」ともいうべき問題を提起していきます。石倉さんによる研究発表を、その後行われた中沢所長との対談とあわせてレポートします。

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2014年7月31日

金華山からはじまるー海と山の修験道
レポート

2017年に行われる国際芸術祭のキックオフイベントとして、シンポジウム「金華山からはじまるー海と山の修験道」が石巻市内で開催されました。シンポジウムでは、自然と向き合う宗教として修験道を芸術祭のテーマに掲げ、中沢新一所長の基調講演の後、金華山黄金山神社権禰宜の日野篤志さん、出羽三山・山伏の成瀬正憲さんを交え、金華山や修験道を通じた日本の未来について語り合うパネルディスカッションが行われました。

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2014年5月24日

明治大学リバティアカデミー講座「生死観をつくりなおす-日本文化基層の生と死を探る」
第1回レポート

2014年度、明治大学リバティアカデミー講座「生死観をつくりなおす-日本文化基層の生と死を探る」連続2回講座の第一回が、5月24日(土)に行われました。今回は明治大学野生の科学研究所と明治大学死生学・基層文化研究所の共同主催です。その模様をレポートします。

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2014年4月25日

書籍刊行記念トークイベント:<知の>狩猟術レポート

「インヴェンション」(明治大学出版会)「惑星の風景 ー中沢新一対談集」(青土社)刊行記念トークイベント:<知の>狩猟術

4月25日(金)、高山宏+中沢新一『インヴェンション』(明治大学出版会)及び中沢新一他『惑星の風景』(青土社)という二冊の対談集の刊行を記念したトークイベントが、神保町の東京堂書店で開かれました。二人の公開対談は初めてではなく、明治大学主催による「Theatrum Mundi ―世界は劇場―」で既に実現した顔合わせで、今回が二度目となります。

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2014年1月

『現代思想』2014年1月号「野生の科学、あるいは新構造主義の時代」

野生の科学研究所、中沢所長の目指すところがわかりやすくまとまっているとご好評いただいた「野生の科学、あるいは新構造主義の時代」。「野生の科学」を大きく掲げた『現代思想(2014年1月号)』掲載のこの対談では、中沢所長の思想的足跡と展望に人類学者で野生の科学研究員でもある石倉敏明さんがせまりました。今回青土社さんのご好意で、対談に新たに加筆し掲載いたします。

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2014年2月22日

公開講座:南方熊楠の新次元
第四回「アクティビスト南方熊楠」レポート

公開講座:南方熊楠の新次元 第四回「アクティビスト南方熊楠」

南方熊楠の新次元第4回は、神社合祀反対運動を展開したアクティビストとしての南方熊楠に焦点が当てられました。江戸から明治にかけて歴史が大きく転換し、近代の波がおしよせてくる当時の状況の中で、海外に長く身を置いた熊楠が見る「日本」とは、神社とは何なのか。熊楠が見つめたもの、守ろうとしたものはなんだったのか。中沢所長の講演、哲学者國分功一郎さんをお招きしての対談をレポートします。

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2014年3月12日

【JA共済総研公開研究会】自然と人間の協働による永続的な地域社会づくり
レポート

2013年3月12日(水)、JA共済総合研究所にて、公開研究会「自然と人間の協働による永続的な地域社会づくり 〜食・自然エネルギー・ケアでつながる新たな生活基盤の可能性を探る〜 」が開催されました。愛知県・三河中山間地域における地域再生プロジェクトの研究報告と、中沢所長を交えたディスカッションの模様をお伝えします。

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2014年1月13日

公開講座:南方熊楠の新次元
第三回「明恵と熊楠」レポート

明治大学野生の科学研究所 公開講座
南方熊楠の新次元 第三回「明恵と熊楠」

「南方熊楠の新次元」第三回目では、熊楠学の真骨頂ともいうべき「夢」と「瞑想」による東洋学問に焦点をあて、熊楠と明恵それぞれの世界の認識方法に迫ります。西洋自然科学が流入してきた熊楠の時代、そして浄土真宗が席巻した明恵の時代、古い学問が押し流されようとする中で二人の偉人は何を考えたのか?中沢新一所長による講演の後は、「夢を生きること」をテーマに河合俊雄先生との対談が開催されました。

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2013年12月8日

公開講座:南方熊楠の新次元
第二回「南方熊楠と生命誌」レポート

明治大学野生の科学研究所 公開講座
南方熊楠の新次元 第二回「南方熊楠と生命誌」

「南方熊楠の新次元」第二回目は、生物学者でJT生命館館長の中村桂子さんの講演です。熊楠は自然と人間を切り離して扱う近代科学に違和感を覚えていました。西欧発祥の近代科学とは違う科学、例えばトーテミズムを組み込んだ科学や、粘菌の生命現象に合致するような科学システムが存在するはずだと考えていたのです。このような熊楠の考えに、中村さんは、「生命誌」の視点から、光を当てました。

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2013年11月30日

公開講座:南方熊楠の新次元
第一回「南方熊楠の夢と思想」レポート

明治大学野生の科学研究所 公開講座
南方熊楠の新次元 第一回「南方熊楠の夢と思想」

2013年11月30日、野生の科学研究所にて公開講座「南方熊楠の新次元」が開催されました。第一回目となる今回は、「南方熊楠の夢と思想」と題し、唐澤太輔さんの発表と、唐澤さん、中沢新一所長による対談。その様子をレポートします。

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2013年11月

明治大学広報誌「知の集積」

明治大学野生の科学研究所の活動紹介が、大学の広報誌の新コーナー「知の集積」に掲載されました。 研究所の概要、これまでの活動や今後の展望などがまとまっています。

学内向けではありますが、少し手を加えてご紹介いたします。

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2013年10月18日(金)

「贈与の哲学
ジャン=リュック・マリオンの思想」第3回 キリスト教と贈与
レポート

明治大学 野生の科学研究所 公開講義

贈与の哲学 ジャン=リュック・マリオンの思想 第3回 「キリスト教と贈与」

10月18日(金)、岩野卓司教授によるジャン=リュック・マリオンの贈与哲学研究会 第3回が行われました。現象学、形而上学の観点から贈与を探求した第1回と第2回に引き続き、最終回となる今回は神学的アプローチで贈与を分析し、マリオンの醍醐味とも言える哲学とキリスト教のあわいの思想に迫ります。

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2013年8月27日(火)

JA愛知東懇談会「自然の叡智と農」

現在、愛知県の4つのJAと野生の科学研究所は、これからの協同組合や農業のあり方について話し合い、協働企画を進めています。2013年8月27日(火)、中沢所長は愛知県・新城市を訪れ、JA愛知東の女性部役員の方々との懇談会を行いました。中沢所長による講演とともに、女性部のさまざまな取り組みや、直面している課題などについて、活発な意見交換が行われました。

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2013年9月17日

「贈与の哲学
ジャン=リュック・マリオンの思想」第2回 デリダVSマリオン
レポート

明治大学 野生の科学研究所 公開講義
贈与の哲学 ジャン=リュック・マリオンの思想
第2回 デリダVSマリオン

9月17日(水)野生の科学研究所にて、岩野卓司教授による公開連続講義「贈与の哲学 ジャン=リュック・マリオンの思想」第2回目が行われました。前回に引き続き、様々な分野の学生、研究者、一般の方、たくさんの方にお越しいただきました。

今回の講義では、ジャン=リュック・マリオンとその師でありライバルであったジャック・デリダとの贈与論争をひも解き、各々の考え方の本質に迫ります。

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2013年7月27日(土)

講演「症例クマクス」中沢新一

第60回 日本病跡学会総会 特別講演「症例クマクス」

2013年7月27日(土)、大阪国際会議場で行われた第60回日本病跡学会総会にて中沢新一所長が特別講演を行いました。偉人たちの病理と創造性の関係を論じるこの学会で、特別講演の題材として取り上げられたのは、紀州が生んだ大博物学者・南方熊楠。天才とも奇人とも呼ばれた熊楠の創造性がどのような精神構造から生まれているのか、「症例」という観点から探ります。

本講演は大幅に加筆修正の上、講談社「群像」2014年新年号(12月7日発売)に掲載されます。

さらに!
11月30日(土)から明治大学野生の科学研究所 公開講座「南方熊楠の新次元」(全4回)が始まります。熊楠の思想の展開。ぜひ若い方(もちろん若くない方も)に、いま、伝えていきたい。どうぞご関心くださいませ。

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2013年6月15日(土)16日(日)

イベント【鶴岡ふうど駅スポ】緑の山伏〜出羽の食から見る未来〜レポート/後編

2013年6月15日(土)、16日(日)、山形県鶴岡市で、食の祭典「鶴岡ふうど駅スポ」が開催されました。

「食と工芸」「食と祈り」「食を受け継ぐ」などのテーマに合わせて、鶴岡の豊かな「食」の魅力を伝えるこのイベントのもうひとつのテーマ、それは「継ぐ」ということ。

鶴岡という風土で培われてきたさまざまな知恵や文化を、次の世代にどう継いでいくか。今を生きる我々にとって重要なこのテーマを、鶴岡アートフォーラムで開催された「アトツギ」展と、もうひとつのトークイベント「ブナ帯の自然から農家の台所まで」を通して、考えてみました。(前編はこちら

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2013年7月31日

「贈与の哲学
ジャン=リュック・マリオンの思想」第一回:贈与の現象学レポート

明治大学 野生の科学研究所 公開講義
岩野卓司教授「贈与の哲学 ジャン=リュック・マリオンの思想」

第一回 贈与の現象学

7月31日、野生の科学研究所にて、岩野卓司教授による「贈与の哲学 ジャン=リュック・マリオンの思想」連続講義がスタートしました(全三回)。第一回目となる今回は、マリオンのカトリック的な背景や、彼に影響を与えた哲学者たちの思想を参照しながら、現象学の観点からマリオン贈与哲学の真髄に迫ります。

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2013年6月15日(土)16日(日)

イベント【鶴岡ふうど駅スポ】緑の山伏〜出羽の食から見る未来〜レポート/前編

2013年6月15日(土)、16日(日)、山形県鶴岡市で、食の祭典「鶴岡ふうど駅スポ」が開催されました。

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「食と工芸」「食と祈り」「食を受け継ぐ」などのテーマに合わせて、鶴岡の豊かな「食」の魅力を伝えるこのイベントに、十数年来、鶴岡と関わりのある中沢新一所長も登場。野生の科学研究所の食と農のプロジェクトとも関連して、鶴岡の食の未来について考えるトークショーや展覧会など、盛りだくさんのイベントの様子を、前編・後編にわけてお伝えします。

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2013年4月14日(日)

長谷川祐子×中沢新一トークショー《キュレーションの力》レポート

4月14日(日)、長谷川祐子著『キュレーション 知と感性を揺さぶる力』(集英社新書)の刊行を記念した長谷川×中沢トークイベントが行われました。 (続きを読む…)

農業と協同組合における
地域原理の研究

ひまわり農業共同組合、あいち豊田農業共同組合、あいち尾東農業共同組合、愛知東農業共同組合との共同研究。

福井県大飯町ニソの杜

小浜市文化会館(福井県小浜市)におけるシンポジウム。地域社会が数千年の単位で守り伝えてきたモリをめぐる文化の特徴、その破壊がいかに行われたか、それらをどう復興していくか、について討議された。

2012.04-

明治大学 黒川農場

明治大学黒川農場は、環境・自然・地域との共生をコンセプトとし、2012年4月に神奈川県川崎市麻生区の黒川地区に開場した。これまでの付属農場では難しかった、年間を通し継続的な実習などが行われる。
新農場は黒川地区の自然を最大限に活かした設計がされており、先端技術を駆使した生産効率の高い栽培システムと、有機農法をはじめとする環境保全型システムを併せ持つ。地域と大学の連携による多目的な都市型農場を目指していく。

山口県祝島

山口県上関町祝島でのフィールド調査をもとに、地域文化とエネルギー活用技術の関係を考察する。特に半農半漁の生業形態によって特徴づけられる経済活動や、株内・講・惣といった社会関係単位に着目することによって、伝統的な地域社会にみられる循環型の自然エネルギー資源活用法を検証する。

キリン食生活文化研究所

日本食の特質である「やさしさ」の原理を日本人の成り立ちやヨーロッパ文化との比較から探り、グローバル化・コモディティ社会におけるその価値と問題を考える。

ドキュメンタリー映画
『よみがえりのレシピ』協力

在来作物を知ることは、食と農業の豊かな関係を知ることにつながる。地域に在来作物がよみがえり、継承されていく姿は、豊かな食を味わい、楽しむ姿であり、地域社会の人の絆を深め、創造する姿である。この動きを日本全国、さらには世界中で起きている食や農業の問題への処方箋(レシピ)として、伝えていきたい。

岡山県西粟倉村

林業による地域活性の先進事例として知られる西粟倉村を、キーマンの一人である牧大介氏の案内で調査。日本における第一次産業を中心とした町づくりのモデルとして今後の調査研究を予定。(2012.3)
林業での町おこし地域経済が一体となったあり方への取組みのモデルケースとして、現地で活動する「西粟倉 森の学校」との連携。

くくのち学舎

2009年に、明治大学野生の科学研究所所長中沢新一氏を中心に設立。「これからの日本にほんとうに必要なものだけを集めた」学校として、農、経済、地域社会、新しいコミュニティ、先人の知恵などを学び、実践するための講座と実践活動を展開。

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