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公開講座「社会と暮らしのインティマシー:いまなぜ民藝か」第2回:「thoughts」

2014/11/19 - Tag:

野生の科学研究所公開講座
「社会と暮らしのインティマシー:いまなぜ民藝か」

野生の科学研究所公開講座のお知らせです。

前回お越しいただけなかった方も、どうぞお気兼ねなくご来場ください!

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第2回:thoughts

21世紀という時代状況の中で注目すべき民藝の思想

 

講師:鞍田崇(明治大学理工学部)

コメンテーター:中沢新一

日時:2014年11月22日(土)14:00~(13:20開場)
場所:明治大学 野生の科学研究所
資料代:500円
予約不要

 

公開講座「社会と暮らしのインティマシー:いまなぜ民藝か」

近年、「民藝」への共感がひろがりつつあります。民藝は20世紀初頭に、無名の職人
が手がけた生活道具に注目し、思想家・柳宗悦らが提唱したコンセプト。生活道具を
糸口にしてはいますが、その射程は同時代の趨勢に抗して、暮らしのあり方はもとよ
り、社会の次の形を見すえたものでもありました。いまなぜ民藝かを問うことは、た
だその歴史をなぞることではなく、21世紀のいま求められている、社会と暮らしの
「次」を問うことでもあります。その実例は、グローバル・スタンダードに抗して台
頭してきた、各地の地域コミュニティの再生の試みにもうかがうことができます。本
講座は、民藝によせられる共感の内実を明らかにするとともに、いまだからこそ
取り上げられるべきその思想を明らかにすることをねらいとするものです。

 

第1回:prologue & sympathy(レポートはこちら

民藝再評価をもたらした近年の社会状況と共感のひろがり

第3回:mission & practices(12月20日開催予定)

オルタナティブとしての民藝とその展開

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鞍田崇
1970年兵庫県生まれ。京都大学文学部哲学科哲学専攻卒業、同大学院人間・環境学研究科人間存在基礎論講座博士課程修了。博士(人間・環境学)。総合地球環境学研究所 (地球研) を経て、現在、明治大学理工学部准教授。
暮らしの“かたち”を問いなおすという視点から、宗教、民俗、農業、建築、デザイン、アートなど様々なジャンルを手がかりに、現代社会における環境問題の思想的意味を問い、それを表す“言葉”を探究している。
主な著作に『人間科学としての地球環境学』(2013・共著)、『道具の足跡 生活工芸の地図をひろげて』(2012・座談会参加)、『〈民藝〉のレッスン つたなさの技法』(2012・編著)、『焼畑の環境学』(2011・編著)、『地球環境学事典』(2010・分担執筆)、『ユーラシア農耕史 』(2008-2010編著)など。
HP:http://takashikurata.com 

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シンポジウム「動物のいのち」

2014/10/31 - Tag:

シンポジウム「動物のいのち」

明治大学理工学研究科新領域創造専攻主催、野生の科学研究所共催で
シンポジウム「動物のいのち」が開催されます。

総合司会として管啓次郎さん、ディスカッサントとして石倉敏明さん他
研究所と関わりの深い方々が登壇します。

どうぞ、ご来場ください!

動物のいのち

現代は「人新世」(anthropocene)、すなわち現生人類の活動により地球上の環境が激変をつづけている、きわめて特異な、未曾有の時代です。当然、すべての生物種が大きな影響を受け、とりわけ大型哺乳動物にとっては大絶滅時代を迎えているといって過言ではありません。われわれヒトがそこから出てきた、他の動物たちと共有された生の場所を、われわれ自身が破壊しているのです。一方、動物たちが身をささげてくれることがなければ、ヒトの生は物質的にも観念的にも、成り立ちようがありません。そこにあるのは恐るべき忘却です。

2011年3月11日以降の事態は、われわれに「命とは何か、生活とは何か」という根源的な問いを改めてつきつけてきました。 現代を、現在を、そして未来を、われわれはどう生きようと思っているのか。ヒト社会のみならず、すべての命に、どう関わろうと思っているか。

今回のシンポジウムでは14名の、さまざまなジャンルで活躍するアーティストおよび研究者をお招きし、それぞれの立場から「動物のいのち」について考えていることの核心を語っていただきます。さらにそこから議論を発展させ、われわれの体と心を直接に造型する、動物たちとの関わり全般について、新たな道にむかう何らかの手がかりを探りたいと思います。

【日時】 2014年11月29日(土) 10:00~17:00

【場所】 明治大学中野キャンパス5階ホール(JR中野駅より徒歩8分)

【主催】 明治大学理工学研究科 新領域創造専攻

【共催】 明治大学 野生の科学研究所

【連絡先】 明治大学理工学部 批評理論研究室 管啓次郎
(TEL;044-934-7275)

入場無料・予約不要

【発表者】
*赤阪友昭(写真家)
*片桐功敦(華道家)
*木村友祐(小説家)
*佐川光晴(小説家)
*佐々木愛(美術家)
*高山明(演出家、Port B)
*橋本雅也(彫刻家)
*服部文祥(サバイバル登山家)
*纐纈あや(映画監督)
*古川日出男(小説家)
*分藤大翼(映像人類学者、信州大学)
*山口未花子(文化人類学者、岐阜大学)

【ディスカッサント】
*石倉敏明(芸術人類学者、秋田公立美術大学)
*波戸岡景太(アメリカ文学者、明治大学)

【総合司会】
*管啓次郎(比較文学者、明治大学)

詳細はこちらのページをご覧ください。

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筑摩選書100『吉本隆明の経済学』中沢新一編著

2014/10/20

筑摩選書100『吉本隆明の経済学』中沢新一編著

中沢新一編著による、『吉本隆明の経済学』が刊行されました。

『吉本隆明の経済学』刊行記念イベント(2014年10月18日 八重洲ブックセンター)にてお話した、「価値の生まれるところ ー吉本隆明の経済学」、青山ブックセンターで開催中のブックフェア、『吉本隆明の経済学』を知るための書籍など、こちらからご覧ください☞ レポート

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2014年10月15日発売
本体1,800円
四六版/386頁
ISBN:978-4-480-01570-9

Amazon ☞ こちら

吉本思想に存在する、独自の「経済学」とは何か。
資本主義の先を透視する!

 

吉本隆明の思考には、独自の「経済学」の体系が存在する。それはマルクスともケインズとも異なる、類例のない経済学である。本書は、これまでまとったかたちで取り出されなかったその思考の宇宙を、ひとつの「絵」として完成させる試みである。経済における詩的構造とは何か。資本主義の現在と未来をどう見通すか。吉本隆明の残していった、豊饒な思想の核心に迫る。

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目次

はじめに
第1部 吉本隆明の経済学
第1章 言語論と経済学  第2章 原生的疎外と経済
第3章 近代経済学の「うた・ものがたり・ドラマ」
第4章 労働価値論から贈与価値論へ  第5章 生産と消費
第6章 都市経済論
第7章 農業問題
第8章 超資本主義論 第2部 経済の詩的構造
あとがき

 

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「自然の人類学」フィリップ・デスコラ×中沢新一

2014/10/14

「自然の人類学」フィリップ・デスコラ×中沢新一 講演、対談

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日仏会館にて、2014年コスモス国際賞受賞を記念して特別来日されるフィリップ・デスコラ氏講演、中沢新一講演と両者の対談が日仏会館にて開催されます。

◎連続講演会《個から普遍へ:文化人類学の射程》
自然についての人類学:フィリップ・デスコラの著作を中心に

【日時】2014年10月28日(火)18:30-20:30
無料、要申込

【登壇者】
フィリップ・デスコラ (コレージュ・ド・フランス教授、社会人類学研究所所長)
中沢新一(明治大学特任教授 野生の科学研究所所長)

【司会】
矢田部和彦(パリ第7大学准教授)、ジャン=ミシェル・ビュテル(フランス国立日本研究センター)

【使用言語】フランス語(同時通訳あり)

【主催】 日仏会館フランス事務所

お申し込み、詳細はこちらをご覧ください。日仏会館フランス事務

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公開講座「社会と暮らしのインティマシー:いまなぜ民藝か」

2014/10/06

野生の科学研究所公開講座
「社会と暮らしのインティマシー:いまなぜ民藝か」

野生の科学研究所公開研究会のお知らせです。

インティマシーとは「いとおしさ」のこと。
名もない「モノ」に見出された計らいのない美しさ。
よそ事ひと事になった社会と暮らしとの「近さ」を回復する試みです。

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■概要
近年、「民藝」への共感がひろがりつつあります。民藝は20世紀初頭に、無名の職人
が手がけた生活道具に注目し、思想家・柳宗悦らが提唱したコンセプト。生活道具を
糸口にしてはいますが、その射程は同時代の趨勢に抗して、暮らしのあり方はもとよ
り、社会の次の形を見すえたものでもありました。いまなぜ民藝かを問うことは、た
だその歴史をなぞることではなく、21世紀のいま求められている、社会と暮らしの
「次」を問うことでもあります。その実例は、グローバル・スタンダードに抗して台
頭してきた、各地の地域コミュニティの再生の試みにもうかがうことができます。本
講座では、民藝によせられる共感の内実を明らかにするとともに、いまだからこそ
取り上げられるべきその思想を明らかにすることをねらいとするものです。

・第1回:prologue & sympathy
民藝再評価をもたらした近年の社会状況と共感のひろがり
・第2回:thoughts
21世紀という時代状況の中で注目すべき民藝の思想
・第3回:mission & practices
オルタナティブとしての民藝とその展開

講師:鞍田崇(明治大学理工学部)
コメンテーター:中沢新一

日時:2014年10月18日(土)14:00~(13:20開場)
場所:明治大学 野生の科学研究所
資料代:500円
予約不要

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鞍田崇
1970年兵庫県生まれ。京都大学文学部哲学科哲学専攻卒業、同大学院人間・環境学研究科人間存在基礎論講座博士課程修了。博士(人間・環境学)。総合地球環境学研究所 (地球研) を経て、現在、明治大学理工学部准教授。
暮らしの“かたち”を問いなおすという視点から、宗教、民俗、農業、建築、デザイン、アートなど様々なジャンルを手がかりに、現代社会における環境問題の思想的意味を問い、それを表す“言葉”を探究している。
主な著作に『人間科学としての地球環境学』(2013・共著)、『道具の足跡 生活工芸の地図をひろげて』(2012・座談会参加)、『〈民藝〉のレッスン つたなさの技法』(2012・編著)、『焼畑の環境学』(2011・編著)、『地球環境学事典』(2010・分担執筆)、『ユーラシア農耕史 』(2008-2010編著)など。
HP:http://takashikurata.com 

 

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「Dance New Air 」関連企画対談:黒田育世 × 中沢新一

2014/09/10

青山円形劇場とスパイラルホールを中心に開催されるダンスのフェスティバル「Dance New Air」の開催に連動し、青山ブックセンター本店にて、9月に新作振付作品『落ち合っている』を発表するダンサー・振付師の黒田育代さんと中沢所長による対談を行うことになりました。

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開催日時:2014年9月21日(日)18:00~19:30(開場・受付は、17:30〜)
開催場所:青山ブックセンター本店 大教室
参加費:1,944円(税込)
定員:110名

お申し込み、詳細はこちらをご覧下さい。

 

黒田さんと中沢所長とは、今回が初の顔合わせとなります。
どうぞみなさま、お誘い合わせのうえご参加ください!

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公開研究会:ホモ・エデンス 可食性の人類学 第3回「人と食を結び直す鍵」

2014/08/15

公開研究会:ホモ・エデンス 可食性の人類学(全3回)

第3回:人と食を結び直す鍵

野生の科学研究所公開研究会のお知らせです。

「可食性の人類学」、いよいよ最終回です。
みなさまのご来場をお待ちしております!

 

第3回: 人と食を結び直す鍵

世界の民族誌に学び、「食べ物のリアル」を取り戻すことは可能だろうか? たとえば現代人が食べる一食分の弁当には、世界的な食糧生産と流通市場が介在している。現代人は美食や健康食といった食の情報に飢えている反面、産地偽装や遺伝子組み換え作物の影響、放射能汚染や疫病など「食の安全性」に頭を悩ませてもいる。素材となった肉や野菜は「自然界の産物」であると同時に、人工的に手を加えられた記号的な「工業製品」でもある。このパラドックスを自覚的に克服する試みのなかから、生命と食の連鎖に基づく「食の対称性」次元を明るみに出す。

 

講師:石倉敏明
コメンテーター:奥野克巳氏(文化人類学者、桜美林大学)、中沢新一

日時:2014年9月6日(土)14:00~(13:20開場)
場所:明治大学 野生の科学研究所
資料代:500円
予約不要

終了後には、懇親会(会費制)も予定しております。

 

公開研究会:ホモ・エデンス 可食性の人類学

人は先行する「他の人」から生まれた「肉」である。しかし、社会には「人は食肉ではない」という根本的なタブーが存在し、近親相姦の禁止と共に、法や道徳の根幹をつくる。たくさんの違反例があるにもかかわらず、この掟はいまも人を律している。食べるとは、食べられるとはどういうことなのか。「食べるもの」としての人間は、「食べられるもの」や「食べられないもの」とのあいだに、どのような関係を築いてきたのか。肉でなくなった死者は、どこに還ってゆくのか。「食べる/食べられる人」をつくる性と食の交わり、母と胎児の関係、食物網と料理の様態、神話の構造などから、人と動物の根幹をつくる《食の次元》を考える。

 

第1回: 世界の始まりから隠されてきたこと(レポートはこちらです)

食肉や栽培植物の起源を説明する世界中の神話には、食べ物がもともと神話的な主人公の身体の一部であった、あるいは体内から排出された屎尿や垢であった、というエピソードが残されている。日本列島の伝承にも、女性の屍体や排泄物から食べ物がつくられた、という神話が少なくない。すべてが変容する物語の世界で、なぜ世界の始まりの時代にあったという「食べ物の起源」の秘密が語り継がれてきたのか。暴力と可食性を結ぶ観点から、食と排泄の根源にある存在論を掘り起こす。

 

第2回: 目には見えない食べ物

多くの「生き物」は食糧として殺され、祭儀や料理の過程で「食べ物」に変容する。それは火や水や煙によって、自然界の生き物として持っていた形や質を変えられ、「文化」という異次元に生命が晒される手順でもある。文化のなかに取り込まれ「目に見えない次元」に抑圧された自然=生命が、神話の中で語り出される仕方とは? 精神分析学が語らない未知の「コンプレックス」とは? カンニバル(食人)とインセスト(近親相姦)という二つのタブーの重なる場所で起こる生命過程の変容と、目に見えない次元から始まる新たな倫理学の可能性に迫る。

 

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石倉敏明(いしくら としあき)
人類学者/神話学者。秋田公立美術大学講師(アーツ&ルーツ専攻)。多摩美術大学芸術人類学研究所助手を経て、明治大学野生の科学研究所研究員、現職。共著・編著に『人と動物の人類学』『道具の足跡』『タイ・レイ・タイ・リオ紬記』等。

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書籍「バタイユとその友たち」(水声社)

2014/08/07

本研究所の研究員でもある岩野卓司さん(明治大学法学部教授)が翻訳、論考などを寄せている「バタイユとその友たち」(水声社)が刊行されました。どうぞ、ご一読ください!

反抗か、共謀か。ソレルス、サルトル、ブルトン、ブランショ、ヴァール…。同時代の思想家とバタイユとの知られざる関係を明らかにし、新たなバタイユ像に肉薄する。「至高者」ほか、本邦初訳のテクストも多数収録。

バタイユとその友たち

別冊水声通信 「バタイユとその友たち」
水声社 2014年7月 本体3,000円 A5判並製424頁 ISBN978-4-8010-0046-9

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ISHINOMAKI STAND UP WEEK 2014「シンポジウム 金華山からはじまる ―海と山の修験道―」

2014/07/17

ISHINOMAKI STAND UP WEEK 2014
「シンポジウム 金華山からはじまる ―海と山の修験道―」

一般社団法人 AP バンク主催、野生の科学研究所共催の金華山プロジェクトはじまります。
お楽しみに!

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  基調講演:中沢新一(野生の科学研究所所長)
  パネルディスカッション:日野篤志氏(華山黄金山神社の権禰宜)
              成瀬正憲氏(出羽三山山伏、野生の科学研究所研究員)
              中沢新一(野生の科学研究所所長)

  日時:7月31日(木)17:30〜19:00
  定員:100名
  無料、予約不要
  住所:かほくホール(石巻市千石町4-42 石巻河北ビル1階) MAP
  問い合せ: 0225-25-4953
       info@ishinomaki2.com
       担当 斉藤/河合 

 

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宮城県牡鹿半島の東南端に浮かぶ聖地、金華山。周囲26km・標高445mのこの島は、日本列島に培われた海の文化や山の文化が流れ込んでは堆積し、幾重にも折り重ねられてきました。土地の記憶に耳を傾け、多様な文化を散りばめて、金華山信仰をつくりだした担い手は修験者と呼ばれる人々でした。金華山の修験道と出会う—それは、牡鹿半島と金華山に横たわる精神文化の大切なものに触れること。それは、金華山の修験者たちがどのようにして自然と向き合い、生死を捉え、未来を紡いでいったかを探ることです。シンポジウム「金華山修験と出会う」は、思想家・宗教学者である中沢新一氏による基調講演とパネルディスカッションで構成され、後半のパネルディスカッションには中沢氏に加え金華山黄金山神社の権禰宜、日野篤志氏と出羽三山で山伏修行を行う成瀬正憲氏をお迎えします。3年前の東日本大震災による甚大な被害があった石巻で、金華山に眠る海と山の修験道を紐解いていきます。

※実施内容は変更が生じる可能性がございます。ご了承ください。

主催:一般社団法人 AP バンク(リンク先にて本企画以外のプロジェクトもご覧いただけます)
共催:金華山黄金山神社、明治大学野生の科学研究所

 

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一般社団法人 AP バンク
ap bankは、音楽プロデューサーの小林武史と、Mr.Childrenの櫻井和寿に、坂本龍一氏を加えた3名が拠出した資金をもとに、2003年に設立されました。市民やNPO団体、法人による、自然エネルギーへの取り組みや環境保全など、新しい未来作りのためのアイデアや活動、プロジェクトに対し、「融資」という方法で支援してきましたが、2011年3月に発生した東日本大震災を受けて、復興支援活動「ap bank Fund for Japan」をスタートしました。義援金と復興支援金の募集、被災地での炊き出し、復興支援ボランティアの派遣などを行い、現在も継続的に復興支援に取り組んでいます。
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公開研究会:ホモ・エデンス 可食性の人類学 第2回「目には見えない食べ物」

2014/06/25

公開研究会:ホモ・エデンス 可食性の人類学(全3回)

第2回:目には見えない食べ物

 野生の科学研究所公開研究会のお知らせです。
前回お越しいただけなかった方も、どうぞお気兼ねなくご来場ください!

人は先行する「他の人」から生まれた「肉」である。しかし、社会には「人は食肉ではない」という根本的なタブーが存在し、近親相姦の禁止と共に、法や道徳の根幹をつくる。たくさんの違反例があるにもかかわらず、この掟はいまも人を律している。食べるとは、食べられるとはどういうことなのか。「食べるもの」としての人間は、「食べられるもの」や「食べられないもの」とのあいだに、どのような関係を築いてきたのか。肉でなくなった死者は、どこに還ってゆくのか。「食べる/食べられる人」をつくる性と食の交わり、母と胎児の関係、食物網と料理の様態、神話の構造などから、人と動物の根幹をつくる《食の次元》を考える。

 

第2回: 目には見えない食べ物

多くの「生き物」は食糧として殺され、祭儀や料理の過程で「食べ物」に変容する。それは火や水や煙によって、自然界の生き物として持っていた形や質を変えられ、「文化」という異次元に生命が晒される手順でもある。文化のなかに取り込まれ「目に見えない次元」に抑圧された自然=生命が、神話の中で語り出される仕方とは? 精神分析学が語らない未知の「コンプレックス」とは? カンニバル(食人)とインセスト(近親相姦)という二つのタブーの重なる場所で起こる生命過程の変容と、目に見えない次元から始まる新たな倫理学の可能性に迫る。

 

講師:石倉敏明
コメンテーター:中沢新一

日時:2014年7月19日(土)14:00~(13:20開場)
場所:明治大学 野生の科学研究所
資料代:500円
予約不要

 

第1回: 世界の始まりから隠されてきたこと(レポートをアップしました!)

食肉や栽培植物の起源を説明する世界中の神話には、食べ物がもともと神話的な主人公の身体の一部であった、あるいは体内から排出された屎尿や垢であった、というエピソードが残されている。日本列島の伝承にも、女性の屍体や排泄物から食べ物がつくられた、という神話が少なくない。すべてが変容する物語の世界で、なぜ世界の始まりの時代にあったという「食べ物の起源」の秘密が語り継がれてきたのか。暴力と可食性を結ぶ観点から、食と排泄の根源にある存在論を掘り起こす。

 

第3回 人と食を結び直す鍵(第3回目は、9月を予定)

世界の民族誌に学び、「食べ物のリアル」を取り戻すことは可能だろうか? たとえば現代人が食べる一食分の弁当には、世界的な食糧生産と流通市場が介在している。現代人は美食や健康食といった食の情報に飢えている反面、産地偽装や遺伝子組み換え作物の影響、放射能汚染や疫病など「食の安全性」に頭を悩ませてもいる。素材となった肉や野菜は「自然界の産物」であると同時に、人工的に手を加えられた記号的な「工業製品」でもある。このパラドックスを自覚的に克服する試みのなかから、生命と食の連鎖に基づく「食の対称性」次元を明るみに出す。

 

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石倉敏明(いしくら としあき)
人類学者/神話学者。秋田公立美術大学講師(アーツ&ルーツ専攻)。多摩美術大学芸術人類学研究所助手を経て、明治大学野生の科学研究所研究員、現職。共著・編著に『人と動物の人類学』『道具の足跡』『タイ・レイ・タイ・リオ紬記』等。

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