書籍『他者のトポロジー 人文諸学と他者論の現在』(書肆心水)
2015/02/03
本研究所の研究員でもある岩野卓司さん(明治大学法学部教授)が編集し、論考を寄せている『他者のトポロジー 人文諸学と他者論の現在』(書肆心水)が刊行されました。どうぞ、ご一読ください!
内容紹介
「現代思想」から実践的人間学の一般理論へ。自己が自己であるために経由しなければならない他者性が、人間諸学が前提とする同一性の自己解体を明るみに出す。
岩野卓司 「裸にすることは可能なのだろうか?――フロイトにおける「裸」、「記憶」、「転移」」
若森栄樹 「ラカンの「論理的時間」読解――共同体における間主観的「真理」について」
関修 「性的差異という罠――セクシュアリティから見た他者」
石前禎幸 「イギリスのヤヌス」
田島正行 「「自然との和解」という欺瞞――『アンティゴネー』についてのヘーゲルの解釈をめぐって」
大西雅一郎 「様々なる改宗あるいは転回、おそらくは深淵の上での」
鈴木哲也 「亡霊論あるいは歴史への参入――マイケル・ロングリーの『雪の記念碑』をめぐって」
斉藤毅 「石原吉郎の詩における他者のトポロジー」
山田哲平 「トポスなきナショナリズムから他者としての身体へ――貫之論」
岩野卓司編『他者のトポロジー 人文諸学と他者論の現在』
書肆心水 2014年12月 本体6300円(税別) A5判上製352頁
ISBN 978-4-906917-35-8 C0010