公開研究会:「「対称性」の扉を開く」(全4回予定)
2015/09/17 - Tag: 研究会
公開研究会:「「対称性」の扉を開く」(全4回予定)
第1回:“Part of the Animal” としての人間
野生の科学研究所公開研究会のおしらせです。
皆様のご参加、お待ちしております。
◎ 研究会: 「対称性」の扉を開く
21世紀の始まりに出現した「対称性人類学」の試みは、
第1回:“Part of the Animal” としての人間
講師:山口未花子氏(岐阜大学地域科学部助教)
対談:動物たちの教える知恵
コメンテーター:中沢新一
コーディネーター:石倉敏明
日時:2015年10月11日(日)15:00〜(14:20開場)予定
場所:明治大学野生の科学研究所
資料代:500円
予約不要
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山口未花子(やまぐち・みかこ)
岐阜大学地域科学部助教。動物に対する深い関心から、人と動物との関係について明らかにするため、動物生態学や生体人類学、文化人類学の方法を学ぶ。2005年より、カナダ・ユーコン準州の先住民カスカの古老より動物に関する様々な実践を学んでいる。著書に、『ヘラジカの贈り物: 北方狩猟民カスカと動物の自然誌』がある。
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次回以降の予定は、下記のとおりです。(内容は変更になる可能性があります。)
第2回:純粋贈与と子供の心(2015年12月開催予定)
講師:矢野智司
対談:対称性という心の座標軸
第3回:神話と感覚の人類学
第4回:「宗教後の宗教」と超越性の行方
公開講座「社会と暮らしのインティマシー:いまなぜ民藝か」第3回:「mission & practices」
野生の科学研究所公開講座
「社会と暮らしのインティマシー:いまなぜ民藝か」
野生の科学研究所公開研究会のお知らせです。
いよいよ最終回です。
みなさまのご来場をお待ちしております!
第3回:mission & practices
オルタナティブとしての民藝とその展開
講師:鞍田崇(明治大学理工学部)
コメンテーター:中沢新一ほか
日時:2014年12月20日(土)14:00~(13:20開場)
場所:明治大学 野生の科学研究所
資料代:500円
予約不要
終了後には、会費制による懇親会(FOOD DESIGNERS NETWORK)も予定しております。
公開講座「社会と暮らしのインティマシー:いまなぜ民藝か」
近年、「民藝」への共感がひろがりつつあります。民藝は20世紀初頭に、無名の職人
が手がけた生活道具に注目し、思想家・柳宗悦らが提唱したコンセプト。生活道具を
糸口にしてはいますが、その射程は同時代の趨勢に抗して、暮らしのあり方はもとよ
り、社会の次の形を見すえたものでもありました。いまなぜ民藝かを問うことは、た
だその歴史をなぞることではなく、21世紀のいま求められている、社会と暮らしの
「次」を問うことでもあります。その実例は、グローバル・スタンダードに抗して台
頭してきた、各地の地域コミュニティの再生の試みにもうかがうことができます。本
講座は、民藝によせられる共感の内実を明らかにするとともに、いまだからこそ
取り上げられるべきその思想を明らかにすることをねらいとするものです。
第1回:prologue & sympathy(レポートはこちら)
民藝再評価をもたらした近年の社会状況と共感のひろがり
第2回:thoughts(レポートはこちら)
21世紀という時代状況の中で注目すべき民藝の思想
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
鞍田崇
1970年兵庫県生まれ。京都大学文学部哲学科哲学専攻卒業、同大学院人間・環境学研究科人間存在基礎論講座博士課程修了。博士(人間・環境学)。総合地球環境学研究所 (地球研) を経て、現在、明治大学理工学部准教授。
暮らしの“かたち”を問いなおすという視点から、宗教、民俗、農業、建築、デザイン、アートなど様々なジャンルを手がかりに、現代社会における環境問題の思想的意味を問い、それを表す“言葉”を探究している。
主な著作に『人間科学としての地球環境学』(2013・共著)、『道具の足跡 生活工芸の地図をひろげて』(2012・座談会参加)、『〈民藝〉のレッスン つたなさの技法』(2012・編著)、『焼畑の環境学』(2011・編著)、『地球環境学事典』(2010・分担執筆)、『ユーラシア農耕史 』(2008-2010編著)など。
HP:http://takashikurata.com
公開講座「社会と暮らしのインティマシー:いまなぜ民藝か」第2回:「thoughts」
2014/11/19 - Tag: 研究会
野生の科学研究所公開講座
「社会と暮らしのインティマシー:いまなぜ民藝か」
野生の科学研究所公開講座のお知らせです。
前回お越しいただけなかった方も、どうぞお気兼ねなくご来場ください!
第2回:thoughts
21世紀という時代状況の中で注目すべき民藝の思想
講師:鞍田崇(明治大学理工学部)
コメンテーター:中沢新一
日時:2014年11月22日(土)14:00~(13:20開場)
場所:明治大学 野生の科学研究所
資料代:500円
予約不要
公開講座「社会と暮らしのインティマシー:いまなぜ民藝か」
近年、「民藝」への共感がひろがりつつあります。民藝は20世紀初頭に、無名の職人
が手がけた生活道具に注目し、思想家・柳宗悦らが提唱したコンセプト。生活道具を
糸口にしてはいますが、その射程は同時代の趨勢に抗して、暮らしのあり方はもとよ
り、社会の次の形を見すえたものでもありました。いまなぜ民藝かを問うことは、た
だその歴史をなぞることではなく、21世紀のいま求められている、社会と暮らしの
「次」を問うことでもあります。その実例は、グローバル・スタンダードに抗して台
頭してきた、各地の地域コミュニティの再生の試みにもうかがうことができます。本
講座は、民藝によせられる共感の内実を明らかにするとともに、いまだからこそ
取り上げられるべきその思想を明らかにすることをねらいとするものです。
第1回:prologue & sympathy(レポートはこちら)
民藝再評価をもたらした近年の社会状況と共感のひろがり
第3回:mission & practices(12月20日開催予定)
オルタナティブとしての民藝とその展開
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鞍田崇
1970年兵庫県生まれ。京都大学文学部哲学科哲学専攻卒業、同大学院人間・環境学研究科人間存在基礎論講座博士課程修了。博士(人間・環境学)。総合地球環境学研究所 (地球研) を経て、現在、明治大学理工学部准教授。
暮らしの“かたち”を問いなおすという視点から、宗教、民俗、農業、建築、デザイン、アートなど様々なジャンルを手がかりに、現代社会における環境問題の思想的意味を問い、それを表す“言葉”を探究している。
主な著作に『人間科学としての地球環境学』(2013・共著)、『道具の足跡 生活工芸の地図をひろげて』(2012・座談会参加)、『〈民藝〉のレッスン つたなさの技法』(2012・編著)、『焼畑の環境学』(2011・編著)、『地球環境学事典』(2010・分担執筆)、『ユーラシア農耕史 』(2008-2010編著)など。
HP:http://takashikurata.com
シンポジウム「動物のいのち」
2014/10/31 - Tag: シンポジウム・研究会・講演
シンポジウム「動物のいのち」
明治大学理工学研究科新領域創造専攻主催、野生の科学研究所共催で
シンポジウム「動物のいのち」が開催されます。
総合司会として管啓次郎さん、ディスカッサントとして石倉敏明さん他
研究所と関わりの深い方々が登壇します。
どうぞ、ご来場ください!
現代は「人新世」(anthropocene)、すなわち現生人類の活動により地球上の環境が激変をつづけている、きわめて特異な、未曾有の時代です。当然、すべての生物種が大きな影響を受け、とりわけ大型哺乳動物にとっては大絶滅時代を迎えているといって過言ではありません。われわれヒトがそこから出てきた、他の動物たちと共有された生の場所を、われわれ自身が破壊しているのです。一方、動物たちが身をささげてくれることがなければ、ヒトの生は物質的にも観念的にも、成り立ちようがありません。そこにあるのは恐るべき忘却です。
2011年3月11日以降の事態は、われわれに「命とは何か、生活とは何か」という根源的な問いを改めてつきつけてきました。 現代を、現在を、そして未来を、われわれはどう生きようと思っているのか。ヒト社会のみならず、すべての命に、どう関わろうと思っているか。
今回のシンポジウムでは14名の、さまざまなジャンルで活躍するアーティストおよび研究者をお招きし、それぞれの立場から「動物のいのち」について考えていることの核心を語っていただきます。さらにそこから議論を発展させ、われわれの体と心を直接に造型する、動物たちとの関わり全般について、新たな道にむかう何らかの手がかりを探りたいと思います。
【日時】 2014年11月29日(土) 10:00~17:00
【場所】 明治大学中野キャンパス5階ホール(JR中野駅より徒歩8分)
【主催】 明治大学理工学研究科 新領域創造専攻
【共催】 明治大学 野生の科学研究所
【連絡先】 明治大学理工学部 批評理論研究室 管啓次郎
(TEL;044-934-7275)
入場無料・予約不要
【発表者】
*赤阪友昭(写真家)
*片桐功敦(華道家)
*木村友祐(小説家)
*佐川光晴(小説家)
*佐々木愛(美術家)
*高山明(演出家、Port B)
*橋本雅也(彫刻家)
*服部文祥(サバイバル登山家)
*纐纈あや(映画監督)
*古川日出男(小説家)
*分藤大翼(映像人類学者、信州大学)
*山口未花子(文化人類学者、岐阜大学)
【ディスカッサント】
*石倉敏明(芸術人類学者、秋田公立美術大学)
*波戸岡景太(アメリカ文学者、明治大学)
【総合司会】
*管啓次郎(比較文学者、明治大学)
詳細はこちらのページをご覧ください。
公開講座:贈与の哲学【第2回 デリダVSマリオン:贈与をめぐる論争】
2013/08/17 - Tag: 研究会
第二回目の講義です。第一回目のレポートはこちらからどうぞ。
前回お越しになれなかった方も、どうぞお気軽にご参加ください。
第2回 デリダVSマリオン:贈与をめぐる論争
デリダ:贈与の不可能性
マリオン:贈与(don)と〈贈与〉(donation)の差異
可能性の条件と出来事:アプリオリ(言語)と絶対的アポステオリ(経験)
現前性なき現前者の可能性
コーラ(場)と否定神学
Es gibt:「ある」
啓示(Offenbarung)と開示(Offenbarkeit)
(主に扱うマリオンのテクスト:Etant donné, Figures de phénoménologie)
講師:岩野卓司
コメンテーター:中沢新一
日時:2013年9月17日(火)18:00〜
場所:明治大学野生の科学研究所
資料代:500円
明治大学野生の科学研究所では、本学教授岩野卓司先生を講師に招き、「贈与の哲学ージャン・リュック=マリオンの思想」と題する公開連続講座を行います。この研究会は、これまで当研究所が主として行って来た人類学・社会学・経済学の方向から、現代における「贈与」の主題の重要性についての研究に、現代フランス哲学を代表する一人であるジャン・リュック=マリオンの思想を考察することによって、さらに新しい展望を開こうという試みです。
マリオンはハイデッガーの強い影響のもとに現象学を研究してきた哲学者であり、同時にカトリック神学・哲学の奥深い研究者としても知られている。「存在」と「贈与」のつながりに今までにない視点からの探求が進められ、デリダの贈与論批判に対して、強力な批判の論陣を張ってきたことでも知られています。
日本にまだあまり知られていない、このマリオンの思想について、岩野先生による解説をふまえ、贈与の研究をさらに深化させていくための方向性を開いていきます。
第一回目のレポートはこちらからどうぞ。
交換と贈与。(モース、レヴィ=ストロース、バタイユ)
哲学における贈与論(ハイデッガー、デリダ)
形而上学(存在-神学)批判
現象学とその神学的転回
フッサールの「原理のなかの原理」と〈贈与〉(donation)
自然的態度の変更 :エポケー(主体、客体、対象性、存在者、存在者性の還元):贈与(don)から〈贈与〉(donation)へ
出来事と偶然
飽和した現象(phénomène saturé):啓示
贈与される者(l’adonné):主体に先立つもの、応答、責任
(主に扱うマリオンのテクスト:Réduction et donation, Etant donné )
第2回 デリダVSマリオン:贈与をめぐる論争
デリダ:贈与の不可能性
マリオン:贈与(don)と〈贈与〉(donation)の差異
可能性の条件と出来事:アプリオリ(言語)と絶対的アポステオリ(経験)
現前性なき現前者の可能性
コーラ(場)と否定神学
Es gibt:「ある」
啓示(Offenbarung)と開示(Offenbarkeit)
(主に扱うマリオンのテクスト:Etant donné, Figures de phénoménologie)
第3回 キリスト教と贈与
偶像(idole)と聖像(icône):不可視なものの可視化と可視を通して不可視のものを表現すること
存在なき神:×を施された神:贈与としての神
愛:贈与
聖体の秘跡と時間論:イエスの死と復活をベースにした「過去」と「未来」
中心の時間論:現在は神の贈与の結果
キリスト教の哲学:発見的思考
(主に扱うマリオンのテクスト:L’idole et la distance, Dieu sans l’être)
公開講座「贈与の哲学ージャン・リュック=マリオンの思想」(全3回)
2013/07/14 - Tag: 研究会
講義は一般公開の形で行われますので、どうぞお気軽にご参加ください。
第一回「贈与の現象学」
講師:岩野卓司
コメンテーター:中沢新一
日時:2013年7月31日(水)18:00〜
場所:明治大学野生の科学研究所
資料代:500円
明治大学野生の科学研究所では、本学教授岩野卓司先生を講師に招き、「贈与の哲学ージャン・リュック=マリオンの思想」と題する公開連続講座を行います。この研究会は、これまで当研究所が主として行って来た人類学・社会学・経済学の方向から、現代における「贈与」の主題の重要性についての研究に、現代フランス哲学を代表する一人であるジャン・リュック=マリオンの思想を考察することによって、さらに新しい展望を開こうという試みです。
マリオンはハイデッガーの強い影響のもとに現象学を研究してきた哲学者であり、同時にカトリック神学・哲学の奥深い研究者としても知られている。「存在」と「贈与」のつながりに今までにない視点からの探求が進められ、デリダの贈与論批判に対して、強力な批判の論陣を張ってきたことでも知られています。
日本にまだあまり知られていない、このマリオンの思想について、岩野先生による解説をふまえ、贈与の研究をさらに深化させていくための方向性を開いていきます。
第1回 贈与の現象学
交換と贈与。(モース、レヴィ=ストロース、バタイユ)
哲学における贈与論(ハイデッガー、デリダ)
形而上学(存在-神学)批判
現象学とその神学的転回
フッサールの「原理のなかの原理」と〈贈与〉(donation)
自然的態度の変更 :エポケー(主体、客体、対象性、存在者、存在者性の還元):贈与(don)から〈贈与〉(donation)へ
出来事と偶然
飽和した現象(phénomène saturé):啓示
贈与される者(l’adonné):主体に先立つもの、応答、責任
(主に扱うマリオンのテクスト:Réduction et donation, Etant donné )
第2回 デリダVSマリオン:贈与をめぐる論争
デリダ:贈与の不可能性
マリオン:贈与(don)と〈贈与〉(donation)の差異
可能性の条件と出来事:アプリオリ(言語)と絶対的アポステオリ(経験)
現前性なき現前者の可能性
コーラ(場)と否定神学
Es gibt:「ある」
啓示(Offenbarung)と開示(Offenbarkeit)
(主に扱うマリオンのテクスト:Etant donné, Figures de phénoménologie)
第3回 キリスト教と贈与
偶像(idole)と聖像(icône):不可視なものの可視化と可視を通して不可視のものを表現すること
存在なき神:×を施された神:贈与としての神
愛:贈与
聖体の秘跡と時間論:イエスの死と復活をベースにした「過去」と「未来」
中心の時間論:現在は神の贈与の結果
キリスト教の哲学:発見的思考
(主に扱うマリオンのテクスト:L’idole et la distance, Dieu sans l’être)