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「カミとホトケの能」対談:中沢新一×松岡心平

2013/04/09

「カミとホトケの能」 対談 中沢新一×松岡心平

6月1日 (土)15:30〜
朝日カルチャーセンター新宿

中沢新一氏松岡心平氏

(HPより)

能の起源は、平安初期に始まった“鬼やらい”(後の節分)とされている。宮中の穢れを鬼などの怪物に形象し、鬼を払うことで、宮中に重くよどむ穢れを拭い去ろうとした。

演劇が宗教的祝祭の場から起こっている例は、世界各地にみられる。ギリシア悲劇の起源をたどれば、ディオニソスの祭祀に至る。「オイディプス王」もまた、穢れをオイディプスに形象し、払う儀式を起源としている。演劇には濃密な宗教性が封じ込められている。日本古来の神道は、大陸から伝播した仏教と交錯し、ときにせめぎ合い、ときに融和した。神と仏が登場する能の作品は少なくない。人間と同じように悩み迷う八百万の神々は、仏に救いを求めた。

この対談では、世阿弥や金春禅竹ら、能を築いた人々や能の作品を基軸にすえ、世界の宗教や儀礼、演劇も援用しながら宗教の古層を掘り起こし、演劇の宗教性、宗教の演劇性に迫ります。能になじみのない方にも理解できるよう、解説を交えながら進めます。

お申し込み、詳細はこちらからどうぞ

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長谷川祐子 × 中沢新一トークショー《キュレーションの力》

2013/04/04

東京都現代美術館チーフキュレーター長谷川祐子著「キュレーション―知と感性を揺さぶる力」(集英社新書)の刊行を記念して、中沢新一×長谷川祐子トークショーが開催されます。キュレーションの本質はどこにあるのか、知と感性を揺さぶるキュレーションとは何かについて、二つの知性の熱いトークが期待されます。

中沢新一×長谷川祐子トークショー《キュレーションの力》

日時:2013年4月14日(日)18:30~(※開場は18:00)
場所:青山ブックセンター本店 大教室
料金:1,260円
定員:110名

ご予約はこちらから

書籍紹介『キュレーション 知と感性を揺さぶる力』

著:長谷川祐子
発売:集英社新書
価格:798円

鑑賞するという体験を通して、芸術作品はその都度立ち現れる。どのような空間、文脈、関係性で見せるのかというキュレーションのあり様により、その体験は異なってくる。その仕掛けを創造するのがキュレーターの役割である。
キュレーターは、巧みなテーマ設定や作品の選択、ディスプレイなどによって鑑賞者を誘惑し、心を揺さぶる〈忘れがたい体験〉を演出するとともに、展覧会などの実践を通じ、社会に対して批評や思想の提案を行う。
現代アートのキュレーターとして、海外のビエンナーレも含めて数多くの展覧会を成功させてきた著者が、豊富な経験を踏まえつつ、キュレーションの本質を論じる。

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シンポジウム『東日本大震災から考える~地域の再生・多様性~』

2013/04/01

大阪にて、鼎談のお知らせです。

全日本仏教青年会 全国大会in大阪

シンポジウム『東日本大震災から考える~地域の再生・多様性~』
鼎談:玄侑宗久氏(作家)、釈徹宗氏(相愛大学教授)、中沢新一(明治大学 野生の科学研究所所長)

日程:5月7日 14:30開演(14:30~17:00)
会場:真宗大谷派難波別院 南御堂
(〒541‐0056 大阪府大阪市中央区久太郎町4-1-11)
定員:300名 参加費無料
問い合わせ先 全国大会実行委員会事務局まで

※定員に達しましたので申し込みを締め切らせていただきました(4/11)。
お申し込みのみなさま、どうもありがとうございます。

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港千尋×中沢新一対談 「ホモサピエンスの起源と未来を探る」

2012/09/21

9月17日、青山ブックセンター本店にて、港千尋翻訳『洞窟のなかの心』、中沢新一著『野生の科学』の刊行記念イベントが行われました!

約1年半ぶりの再会となった港さんと中沢所長。

ふたりの共同作業は十年ほど前、人間の科学を作り替えようと、雑誌「どるめん」の復活を試みた所まで遡ります。まずは、富士見や尖石など、かつてふたりでまわった縄文フィールドワークの思い出語り…と思いきや、「中沢さんに着いていったら遭難しかけて大変だった」と港さんが大暴露。「平坦な道からじゃ見られない景色だったでしょ?」と中沢所長が切り返し、会場はなごやかな笑い声に包まれました。

ふたりを繋ぐ共通意識のきっかけになったものは、フランス・ドルドーニュ県の旧石器遺跡探索だったそうです。港さんはフランス考古学の流れから、中沢所長はチベット仏教の先生の招待で訪れたという違いはあれど、ここからふたりの関心はぐんと洞窟に接近していきます。洞窟壁画の持つプリミティヴな普遍性に着目し、南アフリカ・サン族の描く岩絵やアマゾン先住民の彩色文様、60年代のサイケデリックアート、チベットの死者の書にまで共通点を見いだしていきます。

洞窟トークは更に続きます。

『洞窟のなかの心』によれば、壁画は外界のスケッチではなく、脳の中のプロセス(過程)が外在化して岩の上に浮上したもの。そのため壁画には具象的な動物絵、抽象的な模様のほか、人間が動物に変容する図像が洞窟の奥でたびたび見られます。人間の心の深い層には、意識の変容によって人間が動物に生成変化してゆく領域があるそうで、洞窟と人間の心の対応関係が伺えますね。

『野生の科学』で「喩」と呼んでいる、二つの意味領域を重ねる心の構造も、人間の認識の根源的な過程であり、まさに洞窟壁画を描いた人達の中で起こっていたと考えられます。

洞窟内での倍音の発見や楽器の遺物、オルフェウス教の話が続き、芸術・音楽・宗教・哲学など人間の学問全般の始まりの場所として洞窟の姿が甦ってきました。西洋哲学に見過ごされてきた人間の意識の過程である「アフリカ的段階」は、後の様々な文明を作り上げる大変重要な基盤だったのです。

港さんは「動物が人間に何を教えてきたのか」、中沢所長は「音楽や言語や数の発生地帯としての洞窟」に着目していると語り、更なる研究の可能性を示唆して、対談を終えました。

港千尋さん翻訳の『洞窟のなかの心』、中沢新一所長著『野生の科学』。

二冊はシリーズ本であり、良く似た装丁デザインが特徴です。『洞窟〜』の表紙はフランスのペシュメルル洞窟、『野生〜』は人間の心の中の洞窟というべき、マティスの《赤いアトリエ》です。

人間と動物、植物と家具が互いに変容していく領域が描かれていますね。

考古学・民族学・民俗学・芸術・哲学を柔軟に結ぶ「野生の科学叢書(仮)」、第三冊目が待ち望まれます!

写真提供:ブラスメディア須藤夕香氏、野生の科学研究所

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博多での公開イベント:内田樹×中沢新一×森田真生

2012/01/19

博多での公開鼎談です。
内田先生と中沢所長、在野の数学研究者にして福岡県糸島で数学道場「懐庵」を主催する俊英、森田真生さんのお三方。

鼎談:内田樹×中沢新一×森田真生
『存在の彼方へ〜対話する哲学、宗教、そして数学の世界〜』

・開催日:3月20日(火)
・時 間:15:00〜21:00(予定)
・会 費:15,000円
※会費には、懇親会のお食事・ドリンク代を含みます。
・主催者Webサイト:http://saintcross.jp/blog/?p=1272
・お申し込み・お問合わせ:http://saintcross.jp/sformmail.php

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『石子順造的世界』関連トークイベント

2012/01/12

府中市美術館で『石子順造的世界-美術発・マンガ経由・キッチュ行』が開催されています。
関連イベントとして中沢新一所長と美術批評家椹木野衣さんの対談が行われます。

『石子順造的世界-美術発・マンガ経由・キッチュ行』
トークイベント「アートの消えるところ」

・日時:1月21日(土曜日) 14時〜
・出演: 中沢新一(人類学者)、椹木野衣(美術批評家)
・場所:府中市美術館 講座室
・料金:無料、予約不要

“美術評論を主軸としながら「表現」と呼ばれる領域を生活者のレベルから具体的に捉えようと試み、いわゆる「美術」を超えてマンガや演劇、芸能、果ては誰も気にとめない「ガラクタ」の類(たぐ)いにまで論の対象を広げた評論家、石子順造(いしこじゅんぞう)(1928年〜1977年)。美術館としては例外的にひとりの評論家を取り上げ、きわめて多岐にわたるその視点を紹介するとともに、石子(いしこ)の眼を通じて1960年代から1970年代にかけての、ひいては日本の文化を眺め、見直します。”(府中市美術館HPより)

『石子順造的世界-美術発・マンガ経由・キッチュ行』
会期:2011年12月10日(土)―2月26日(日)
場所:府中市美術館
休館日:月曜日(1月9日は開館)、12月29日から1月3日まで、1月10日
開館時間:午前10時―午後5時(入場は午後4時半まで)
住所:〒183-0001 東京都府中市浅間町1丁目3番地(都立府中の森公園内)
電話:042-336-3371(代表)
府中市美術館へのアクセスはこちら
観覧料:一般700円(560円)、高校生・大学生350円(280円)、小学生・中学生150円(120円)

 その他関連トークイベントがいくつか開催されています。
詳しくは府中市美術館のWebSiteをご覧下さい。

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『〈民藝〉のレッスンーつたなさの技法』に、中沢所長の対談収録

2012/01/12

総合地球環境学研究所 (地球研) 特任准教授の鞍田崇さん編による、新しい民芸に関する書籍の中で、中沢所長と鞍田さんの対談が収録されています。

書名:『〈民藝〉のレッスンーつたなさの技法』
編者:鞍田崇+編集部
価格:本体1700円+税
発売日;2012年1月25日
発行:フィルムアート社
ISBN978-4-8459-1183-7

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『緑の政治ガイドブック 公正で持続可能な社会をつくる』の解説で鎌仲ひとみさんと中沢所長の対談が掲載

2012/01/08

2月8日に発売される、ちくま新書『緑の政治ガイドブック  公正で持続可能な社会をつくる』の解説として、映画監督の鎌仲ひとみさんと中沢新一所長の対談が掲載されます。ヨーロッパの緑の党と、日本における緑の政治はどこが同じで、どこが違うのか。とても興味深い対談になっています。是非ご覧ください。

『緑の政治ガイドブック  公正で持続可能な社会をつくる』ちくま新書
デレク・ウォール著 白井和宏訳
解説 鎌仲ひとみ×中沢新一
定価 本体価格780円+税
発売日 2月8日

●目次
はじめに
序文
第一章 世界に広がる緑の政治
第二章 温暖化する地球
第三章 緑の哲学とは何か
第四章 「欲求」でなく「必要」を満たす経済
第五章 生命のための政治
第六章 生き残りをかけた戦略
解説  右でも左でもなく前に進む運動を 鎌仲ひとみ×中沢新一

●内容紹介
緑の政治は一九七〇年代に誕生し、いまや世界的な広がりを見せている。
これは人間と自然の関係を中心にすえて、社会と経済のありかたを考え直そうとする大きな流れだ。
はっきりと目に見える存在である緑の党や直接行動、先鋭的な環境NGOなどの活動の下には、さらに強大で緩やかなネットワークが存在している。
表立った動きをすることのない人々が緑の生活スタイルを実践することで様々な面から政治の改革をうながしているのだ。
福島第一原発が深刻な事故を起こし、グローバル資本主義があらゆる局面で行き詰まりを見せている今、私たちと私たちの社会はどのように変わっていけばいいのだろうか。
チェルノブイリから数十年をかけて脱原発へと舵を切ったドイツをはじめ、世界各国の歴史と現状に学び、公正で持続可能な社会をつくるための着実な行動へとつなげていこう。
緑の党をはじめ、緑の政治の歴史とその広がり、そして基盤をなす思想や今後の課題までがコンパクトにまとめられた、わかりやすいガイドブック。
巻末解説として、鎌仲ひとみ×中沢新一の対談を収録。

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『すべては初めて起こる』 出演:大森克己、中沢新一

2011/12/16

■日時:2012年1月13日(金)5限(16:20~17:50)

■場所:多摩美術大学八王子キャンパス、レクチャー棟 B ホール(大学の講座ですが、一般の方も聴講可能)

■入場料:無料

■お問い合わせ:〒192-0394 東京都八王子市鑓水 2-1723
多摩美術大学 芸術人類学研究所 / TEL : 042-679-5697
mail: iaa_info@tamabi.ac.jp

■関連リンク
KATSUMI OMORI Everything happens for the first time Project 2011-12

“あまりにも初めて、のことを私たちが体験している2011年。写真家・大森克己の新作プロジェクト『すべては初めて起こる』を軸に「いま生きている写真」「いま生きている言葉」「3.11」を様々なジャンルの方々との対話を通して検証するとともに、本プロジェクト制作に至った軌跡を辿る展示を行い、大森克己の活動の現在を紹介します。”

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3.11以後の生と死(赤坂憲雄先生・中沢新一対談)

2011/12/12

■日時:2011年12月17日(土) 15:00 〜 17:00

■場所:明治大学 リバティタワー 6階 1063教室
会場地図:http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html

■受講料:1,000円(事前予約制)
*定員に達したためお申し込みは締め切りました

■講座趣旨

3.11は、かつての9.11同様、本来潜在していたヒズミが顕在化したにすぎません。真の問題は、今回の震災や原発事故の根底にある、私たちの「生と死の現在」が露呈されたということ。東電や政界や官僚を批判しても、所詮それ は一過性にすぎず、本当に私たちが新生の道を模索するなら、これまで専門家や役人たちが生み出してきたシステ ムへの盲目的といっていい過剰依存こそ問われねばなりません。
それは加速度的に複雑化するグローバル社会の中で、益々かつての共同性を喪失し、その空洞化の中で激増しつ つある自殺、孤独死、高齢者所在不明、直葬や幼児虐待などを、現在の震災や原発騒ぎの中に埋没させてはならないということでもあります。
今、私たちに突きつけられているのは思想的大転換。世界資本主義が崩壊しつつあるいま、日本がもとの経済大国の道への復旧を目指すのか、それとも根本的に新しい光を世界に投げかけるのか。
世界のパラダイムの変換の現場、すなわち広島、長崎、そして福島を抱える私たちこそ、宇宙のすべてのものが不断につながっているというコスモロジーに生きとし生けるものを解き放つ使命があると思います。
この講座は、以上のようなコンセプトのもとに、中沢新一教授を中心に設立された「明治大学野生の科学研究所」とリバティアカデミーの共同企画であります。

明治大学リバティアカデミーパンフレットより)

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