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書籍『共にあることの哲学 ―― フランス現代思想が問う〈共同体の危険と希望〉1 理論編』(書肆心水)

2016/04/12

本研究所の研究員でもある岩野卓司さん(明治大学法学部教授)が中心となって編集した書籍『共にあることの哲学 ―― フランス現代思想が問う〈共同体の危険と希望〉1 理論編』(書肆心水)が4月末に出版されます。どうぞ、お読み下さい!

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内容紹介

今なぜ共同体論なのか? 共同体は今なお可能なのか?
格差と分断の危機に瀕する現代社会を現代思想から根本的に考える。

サルトル、バタイユ、レヴィナス、ブランショ、ナンシー、デリダ、フーコー、ドゥルーズの思想から問う共同体と共同性。

世界を覆う経済的な寡頭支配、老人と若者の世代間格差、保守化する左翼、揺らぐEU、文明の衝突論、難民問題と人権主義の限界……。二十一世紀の世界で人間が共にあることの意味と困難と可能性を、フランス現代思想ならではの根源的な視点から議論する。「現代思想は終ったのか」という問いへの回答。

共同体、そしてアイデンティティのことなど――サルトルとナンシーを出発点として (澤田直)

宗教を不可能にする宗教性、共同体を不可能にする共同性――バタイユによるアセファル共同体 (岩野卓司)

国家のような共同体に抗する共同性について――ブランショ、バタイユの思索から発して (湯浅博雄)

血の行方――レヴィナスと「共同体」「資本主義」の問い (合田正人)

忌避される共同体――デリダと主権の脱構築 (増田一夫)

「他者とともにあること」の歴史性――フーコーと共同体の問い (坂本尚志)

にぎわう孤独――ドゥルーズと共同体の問題 (藤田尚志)

 

 

岩野卓司編著『共にあることの哲学 ―― フランス現代思想が問う〈共同体の危険と希望〉1 理論編』
書肆心水 2016年4月 本体3300円(税別) A5判上製288頁

 

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