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第26回南方熊楠賞受賞

2016/03/22

中沢所長が、第26回南方熊楠賞を受賞いたしました。

160322

 

南方熊楠賞は、国内外を問わず翁の研究対象であった民俗学的分野、博物学的分野の研究に顕著な業績のあった研究者に贈られるものです。

今回の受賞理由は、

「宗教学を足掛かりとして、人類学や民俗学のフィールドにも歩みを進め、現在は対称性人類学と呼称される領域を提示しており、従来の学問の枠組みにとらわれない研究成果を実現している。特に、独自のアート感覚あふれるフィールドワークの手法を用いる「アースダイバー」は、注目すべき取り組みである。中沢氏は、『アースダイバー』(講談社、2005年)、『大阪アースダイバー』(講談社、2012年)を世に出しており、現在は『週刊現代』にて「アースダイバー 神社編」を連載中である。「神社編」では、諏訪大社の深層や対馬神道へと迫る考察を続けており、平成28年からは倭人系海人への言及が始まった。思想アートとでも評すべきこの取り組みは、現代人にとって新しい知見と感性を切り開く可能性をもっていると思われる。
中沢氏の独創性とトリックスター的な役割は、人文学のみならず、多くの分野に影響を与えた。中でも今回は「アースダイバー」に関する一連の研究が受賞の大きな要因となった。また、選考会においては、民俗学の本質についても的確に把握している姿勢を評価する意見も出た。」
南方熊楠顕彰会HPより)

とのことでした。

 

授賞式の行われる5月には、南方熊楠についての単著も刊行予定です。
以前野生の科学研究所主催で開催した講演も、収録予定です。
どうぞ、お楽しみに!

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