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公開講座「社会と暮らしのインティマシー:いまなぜ民藝か」

2014/10/06

野生の科学研究所公開講座
「社会と暮らしのインティマシー:いまなぜ民藝か」

野生の科学研究所公開研究会のお知らせです。

インティマシーとは「いとおしさ」のこと。
名もない「モノ」に見出された計らいのない美しさ。
よそ事ひと事になった社会と暮らしとの「近さ」を回復する試みです。

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■概要
近年、「民藝」への共感がひろがりつつあります。民藝は20世紀初頭に、無名の職人
が手がけた生活道具に注目し、思想家・柳宗悦らが提唱したコンセプト。生活道具を
糸口にしてはいますが、その射程は同時代の趨勢に抗して、暮らしのあり方はもとよ
り、社会の次の形を見すえたものでもありました。いまなぜ民藝かを問うことは、た
だその歴史をなぞることではなく、21世紀のいま求められている、社会と暮らしの
「次」を問うことでもあります。その実例は、グローバル・スタンダードに抗して台
頭してきた、各地の地域コミュニティの再生の試みにもうかがうことができます。本
講座では、民藝によせられる共感の内実を明らかにするとともに、いまだからこそ
取り上げられるべきその思想を明らかにすることをねらいとするものです。

・第1回:prologue & sympathy
民藝再評価をもたらした近年の社会状況と共感のひろがり
・第2回:thoughts
21世紀という時代状況の中で注目すべき民藝の思想
・第3回:mission & practices
オルタナティブとしての民藝とその展開

講師:鞍田崇(明治大学理工学部)
コメンテーター:中沢新一

日時:2014年10月18日(土)14:00~(13:20開場)
場所:明治大学 野生の科学研究所
資料代:500円
予約不要

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鞍田崇
1970年兵庫県生まれ。京都大学文学部哲学科哲学専攻卒業、同大学院人間・環境学研究科人間存在基礎論講座博士課程修了。博士(人間・環境学)。総合地球環境学研究所 (地球研) を経て、現在、明治大学理工学部准教授。
暮らしの“かたち”を問いなおすという視点から、宗教、民俗、農業、建築、デザイン、アートなど様々なジャンルを手がかりに、現代社会における環境問題の思想的意味を問い、それを表す“言葉”を探究している。
主な著作に『人間科学としての地球環境学』(2013・共著)、『道具の足跡 生活工芸の地図をひろげて』(2012・座談会参加)、『〈民藝〉のレッスン つたなさの技法』(2012・編著)、『焼畑の環境学』(2011・編著)、『地球環境学事典』(2010・分担執筆)、『ユーラシア農耕史 』(2008-2010編著)など。
HP:http://takashikurata.com 

 

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