「ラインズー線の文化史」ティム・インゴルド(解説:管啓次郎)
2014/05/01
刊行が待たれていたティム・インゴルド「ラインズー線の文化史」ついに刊行です。
人類学とは、人間がこの世界で生きてゆくことの条件や可能性を問う学問である!
マリノフスキーからレヴィ=ストロースへと連なる、未開の地を探索する旧来の人類学のイメージを塗り替え、世界的な注目を集める人類学者インゴルドの代表作、待望の邦訳!
管啓次郎「さわやかな人類学へ」を収録。
ティム・インゴルド Tim Ingold
1948年生まれ、イギリスの文化人類学者。
生態心理学、生物学、考古学、芸術学を
クロスオーバーする学際的な人類学研究を精力的に展開する
今日最も注目すべき思想家のひとり。
文字の記述、音楽の記譜、
道路の往来、織物、樹形図、人生…
人間世界に遍在する〈線〉という意外な着眼から、
まったく新鮮な世界が開ける。
知的興奮に満ちた驚きの人類学!
目次
日本語版への序文
謝辞
序論
第一章 言語・音楽・表記法
第二章 軌跡・糸・表面
第三章 上に向かう・横断する・沿って進む
第四章 系譜的ライン
第五章 線描・記述・カリグラフィー
第六章 直線になったライン
人類学の詩的想像力 訳者あとがき(工藤晋)
さわやかな人類学へ 解説に代えて(管啓次郎)