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第2回東京大学海洋教育フォーラム「海洋教育の課題と挑戦」

2015/07/01 - Tag:

第2回東京大学海洋教育フォーラムにて、中沢所長が「海洋アースダイバーの挑戦」と題した講演を行います。

所長は、「海洋アースダイバー」の取り組みのもと、2015年度東京大学海洋アライアンス海洋教育促進研究センターの上席連携研究員を務めており、今回はその研究報告の場となります。

どうぞご期待ください!

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第2回東京大学海洋教育フォーラム「海洋教育の課題と挑戦」

海と人との共生を掲げる海洋教育を促進するために、「海洋教育の課題と挑戦」を主題とする3部構成のフォーラムを実施いたします。
第I部「海洋教育の課題」では、海洋教育促進研究センターが実施した、「海洋リテラシー」に関する初めての全国規模の調査研究である「全国海洋リテラシー調査」の成果の中間報告を行い、これからの海洋教育の課題について議論を深めます。
第II部「海洋教育の評価の開発」では、海洋教育促進研究センターと協同し海洋教育のカリキュラムを開発してきた学校の実践の展開とその評価のあり方について、実践者と研究者の双方からの発表を行い議論を深めます。
第III部「海洋教育の挑戦」では、海洋教育促進研究センターの上席連携研究員である思想家・人類学者の中沢新一氏より「海洋アースダイバー」という新たな構想についてお話いただき、さらに、中沢氏と協同し海洋教育促進研究センターが行った実際のフィールドワーク実践について報告を行います。

【日時】:2015年7月24日(金)13:00〜19:30
【場所】:東京大学本郷キャンパス・福武ホール
申込必要(先着順)、参加費無料

 

プログラム

第I部「海洋教育の課題」 13:00-14:10
1.「全国海洋リテラシー調査」の第一次分析の成果と課題
鈴木悠太・丹羽淑博(東京大学海洋アライアンス海洋教育促進研究センター)・共同研究者
2.指定討論

第II部「海洋教育の評価の開発」 14:20-16:35
実践者、鈴木悠太・丹羽淑博(東京大学海洋アライアンス海洋教育促進研究センター)
1.福井県立若狭高等学校における海洋教育の評価
2.逗子開成中学校における海洋教育の評価
3.東京都立日比谷高等学校における海洋教育の評価
4.指定討論

第III部「海洋教育の挑戦」 17:00-19:30
茅根創・田口康大(東京大学海洋アライアンス海洋教育促進研究センター)
1.「海洋アースダイバー」の試み
2. 講演 タイトル:海洋アースダイバーの挑戦 :中沢新一(明治大学特任教授・野生の科学研究所所長/ 東京大学海洋アライアンス海洋教育促進研究センター上席連携研究員)
3. 指定討論

 

詳しくは、こちらをご覧ください。

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第3回「哲学の夕べ」-生きた貨幣-

2015/05/15 - Tag:

アンスティチュ・フランセ東京にて毎年開催されているイベント「哲学の夕べ」に、中沢所長が講演者として登壇します。

 

第3回「哲学の夕べ」 -生きた貨幣-

「哲学の夕べ」は、アートと哲学、感覚と思索の刺激的な対話を通し、哲学にアプローチする一夜です。第3回となる2015年は「生きた貨幣」がメインテーマです。経済、価値の評価や価値の交換、お金という存在について、フランスや日本のアーティストや思想家と一緒に、アートを通じて思考を巡らせます。  アンスティチュ・フ ランセ東京の敷地内を回遊するようにお楽しみいただけるよう、講演会、アトリエ、映画上映、パフォーマンス、コンサートなど、多様な企画を盛りだくさんご用意しています。普段、哲学に触れる機会が少ない方も、少し見る目が変わるきっかけになるかも知れません。このイベントで哲学を(再)発見しましょう!

日時:2015年5月30日(土)14時~23時
会場:アンスティチュ・フランセ東京
入場無料

 

中沢新一による講演「増殖的理性批判序説」(使用言語日本語)
15:30 – 16:30 / エスパス・イマージュ

人類の脳は増殖的理性の獲得をめざして進化をとげてきた。この進化は現生人類において決定的な飛躍を実現した。脳のニューロン組織の内部に、異なる領域のパルス同士を「同じもの」と認識して、重ね合わせる能力が発生した。これによって、それまでにすでに実現されていた言語のシンタグマ軸にパラディグマ軸が交わるようになり、喩的な構造がつくられた。これによって、意味増殖が可能になった。こうして、増殖を本質とする現生人類の心的構造が生まれた。この瞬間から、人類は芸術と宗教をもつこととなった。脳にはたえまなく増殖的な意味発生が起こり、価値そのものが増殖性を含むものとなる。現生人類の理性は増殖性を本性とする。この増殖的理性から増殖する貨幣価値である資本が生まれる。この資本と連動して、増殖的イメージが無際限に生産される。二十一世紀に求められる「理性批判」は、この理性の増殖性をめぐるものとなる。

ペーター・サンディによる講演「アイコノミーと視線」(同時通訳付)
17:00 – 18:00 / エスパス・イマージュ

私たちの必要に答えて、遠隔地から私たちの住まいに供給される水やガス、電気のように(中略)、映像が供給される日がくるだろう。」ポール・ヴァレリーのこの言葉は、大量の「アイコノミー(iconomie)」に私たちの視線を釘づけにする現代の映像市場を予告しているといえます。ヴァレリーのこの言葉を引きながら、ヴァルター・ベンヤミンは、映画を出発点に、映像に囚われた私たちの視線の系統学に着手しました。その思想を踏襲し、エスカレーターからアイ・トラッキング技術まで、映画を観る時のような視線の動きをさせる下部構造に注目します。

中沢新一、ペーター・サンディと廣瀬純による鼎談「生きた貨幣」(同時通訳付)
18:30 – 20:00 / エスパス・イマージュ

「カネはどこだ!」――ロベール・ブレッソン『ラルジャン』の少年が発するこの叫びに答えるかのように、ピエール・クロソウスキーは『生きた貨幣』(1970)を次の一文で結んでいる。「産業奴隷は自分の身体的存在とそれが生むカネとを密接に関係づける、あるいは、自分自身がカネとなり、カネの機能にとって代わる」。ジル・ドゥルーズが『時間イメージ』(1985)で次のように書くときに問題となっていたのも、身体のこの同じ二重性ではなかったか。「映画がその表面で映像を示しモンタージュしているのだとすれば、カネこそがそうしたすべての映像の裏面をなしている」。映像=カネ。中沢新一、ペーター・サンディ、廣瀬純とともに考える。

 

その他のプログラムや、詳しくはこちらをご覧ください。

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ペーター・サンディ パリ第10=ナンテール大学の哲学科の助教授。音楽学専門家として音楽博物館のプログラムの顧問も務める。プリンストン大学とブラウン大学の客員教授を務め、1998年から2005年まで、ストラスブール第2=マルク・ブロック大学の音楽学科でも教鞭をとった。また、1996年から2001年まで、IRCAM(フランス国立音響音楽研究所)の出版物の主任編集者も務めた。

廣瀬純  1971年、東京生まれ。映画批評、現代思想。龍谷大学経営学部准教授。アンスティチュ・フランセ東京にて映画の授業を担当。

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シンポジウム「動物のいのち」

2014/10/31 - Tag:

シンポジウム「動物のいのち」

明治大学理工学研究科新領域創造専攻主催、野生の科学研究所共催で
シンポジウム「動物のいのち」が開催されます。

総合司会として管啓次郎さん、ディスカッサントとして石倉敏明さん他
研究所と関わりの深い方々が登壇します。

どうぞ、ご来場ください!

動物のいのち

現代は「人新世」(anthropocene)、すなわち現生人類の活動により地球上の環境が激変をつづけている、きわめて特異な、未曾有の時代です。当然、すべての生物種が大きな影響を受け、とりわけ大型哺乳動物にとっては大絶滅時代を迎えているといって過言ではありません。われわれヒトがそこから出てきた、他の動物たちと共有された生の場所を、われわれ自身が破壊しているのです。一方、動物たちが身をささげてくれることがなければ、ヒトの生は物質的にも観念的にも、成り立ちようがありません。そこにあるのは恐るべき忘却です。

2011年3月11日以降の事態は、われわれに「命とは何か、生活とは何か」という根源的な問いを改めてつきつけてきました。 現代を、現在を、そして未来を、われわれはどう生きようと思っているのか。ヒト社会のみならず、すべての命に、どう関わろうと思っているか。

今回のシンポジウムでは14名の、さまざまなジャンルで活躍するアーティストおよび研究者をお招きし、それぞれの立場から「動物のいのち」について考えていることの核心を語っていただきます。さらにそこから議論を発展させ、われわれの体と心を直接に造型する、動物たちとの関わり全般について、新たな道にむかう何らかの手がかりを探りたいと思います。

【日時】 2014年11月29日(土) 10:00~17:00

【場所】 明治大学中野キャンパス5階ホール(JR中野駅より徒歩8分)

【主催】 明治大学理工学研究科 新領域創造専攻

【共催】 明治大学 野生の科学研究所

【連絡先】 明治大学理工学部 批評理論研究室 管啓次郎
(TEL;044-934-7275)

入場無料・予約不要

【発表者】
*赤阪友昭(写真家)
*片桐功敦(華道家)
*木村友祐(小説家)
*佐川光晴(小説家)
*佐々木愛(美術家)
*高山明(演出家、Port B)
*橋本雅也(彫刻家)
*服部文祥(サバイバル登山家)
*纐纈あや(映画監督)
*古川日出男(小説家)
*分藤大翼(映像人類学者、信州大学)
*山口未花子(文化人類学者、岐阜大学)

【ディスカッサント】
*石倉敏明(芸術人類学者、秋田公立美術大学)
*波戸岡景太(アメリカ文学者、明治大学)

【総合司会】
*管啓次郎(比較文学者、明治大学)

詳細はこちらのページをご覧ください。

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