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『ニソの杜から日本の未来を考えるシンポジウム』が開催されました

2011/10/26

『ニソの杜から日本の未来を考えるシンポジウム』(主催:ニソの杜シンポジウム実行委員会・グリーンアクティブ、共催:明治大学野生の科学研究所、協力:緑の坊主)が、2012年6月3日に福井県で開催されました。

ニソの杜は、福井県おおい町大島地区に30箇所ほど存在する、小さな、しかしその意味するものは深く大きい森です。柳田国男が日本の神社の原型であると考えたことで民俗学の世界では有名ですが、いまでは、現地でもそれほどたくさんの人には知られているわけではありません。この杜の存在を軸に、これからの日本の未来を皆で考える一日になりました。

午前中は、総勢60名の参加者とともに、福井在住の金田久璋先生(民俗学)のご案内で、バスツアーによるニソの杜現地の見学を行いました。見ることができたのは、「瓜生(うりょ)の社」、「井上(イガミ)の杜」、「上野の杜」、「浜禰(はまね)の杜」の4箇所。

「上野の杜」、「浜禰の杜」のすぐ裏には大飯原発が周りからは見えないような位置に隠れるようにして立っています。金田先生の表現を借りると「原始と原子」が、山を挟んでたっている風景には、参加者一同、強く心を動かされるものがあったように感じました。

午後からは、小浜市文化会館で、いとうせいこうさんの司会、野生の科学研究所の中沢所長、金田久璋先生、若狭明通寺のご住職である中嶌哲演さん、福井県三国湊の大湊神社宮司である松村忠祀さん、の5人によるシンポジウム。

中沢所長の開会挨拶を皮切りに、いとうせいこうさんの名司会によって、登壇者の個性と思想が混ざり合い、ニソの杜から「日本の未来」を考えるための、たくさんの重要な対話が展開しました。

当日の詳しい内容は、雑誌やグリーンアクティブウェブサイト等で掲載されます。シンポジウムのムービー公開の予定もあるようです。掲載情報などは、twitterFacebookでお知らせいたしますので、お楽しみに!

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