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めぐりゆく神話:映像人類学の可能性

2013/02/23

公開研究会のお知らせです。

明治大学野生の科学研究所 公開研究会「めぐりゆく神話:映像人類学の可能性」

発表者:ローラン・ヴァン・ランカー
司会・コーディネーター:川瀬慈(映像人類学者/国立民族学博物館)
ゲスト:仲野麻紀(即興演奏)
企画:明治大学野生の科学研究所

日時:2013年2月27日(水)
17時開場/17時30分開演 〜 20時終了予定
参加費:500円(予約不要、先着40名)
会場:明治大学野生の科学研究所
〒101-0052 千代田区神田小川町3−26−8 2F
地図:http://sauvage.jp/contact

※会場の都合により、満席の場合は入場をお断りする場合もございます。
※作品の上映、ディスカッションは主に英語で行います。

上映作品

『スーリヤ Surya』2007,76min,英語他。
監督:ローラン・ヴァン・ランカー
Directed by Laurent Van Lancker

本作では、現代の吟遊詩人たちがそれぞれに異なる言語と朗誦スタイルで、架空の叙事詩を謡い紡ぎ、主人公“名前のない英雄”の命を繋いでゆく。文化の香気、言語の味わい、旅の匂い。我々は語り手から語り手へと旅をする。想像と現実、内なる世界と外の世界、ドキュメンタリーとフィクションの間を振り子のように揺れ動きながら。この抒情詩は、ヨーロッパからアジアにかけての陸路の旅(ベルギー、スロヴァキア、トルコ、シリア、クルディスタン、イラン、パキスタン、インド、ネパール、チベット、中国、ベトナム)を経て生み出された。想像・創造力は、オーディオヴィジュアルパフォーマンスを通し、あらゆる境界を越えて旅を続ける。

※  作品上映後のディスカッションは、主に英語で行います。

映像作家

ローラン・ヴァン・ランカー  Laurent Van Lancker

ブリュッセルを拠点に活動するアーティスト。映画制作(IAD Film School, Brussels)と人類学(SOAS/ロンドン大学東洋アフリカ研究学院)を学び、ゲント大学で芸術学博士号を取得。制作した映像作品は、映画館、アートセンター、美術館、テレビ等、多様な場で公開されてきた。『Ymako』(英国王立人類学協会主催国際民族誌映画祭1998においてバジル・ライト賞受賞)、『雲と移動』(グランプリジュンヌ、アジア映画祭1999)等を発表後、2001年から2012年にかけて『実験的民族誌』と呼ばれる短編ドキュメンタリーのシリーズを制作。自己再帰的/パフォーマティヴ/相互行為的/感覚的/感触的といった様々な映像のモードを探求してきた。長編ドキュメンタリー『スーリヤ』は、ロドス国際映画祭で金鹿賞・観客賞を受賞した他、パリ、ライプツィヒ、ドバイ、ダーバン、マル・デル・プラタ、モントリオール、サンクトペテルブルク等の映画祭で上映された。近年は「拡張されたドキュメンタリー」研究グループ(ゲント大学)に参加し、インターネットによる芸術的なコラボレーション実践プロジェクト【Diwans.org】を完成させている。また教育者としても、ベルリン自由大学、ロンドン大学、ブルキナファソやベルギーの映画学校等で映像人類学や映画制作の指導を定期的に行う。ブリュッセルを拠点とする芸術・映像人類学の国際ワークショップSoundImageCulture(SIC)の中心的な人物でもある。

※【Diwans.org】   http://www.diwans.org
※【polymorfilms】 http://www.polymorfilms.be/#/Films/
※【SoundImageCulture】http://www.soundimageculture.org/en

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