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『日本人の魂の古層』(明治大学出版会)

2016/03/18

野生の科学研究所に関わりの深い先生方が登壇した講座、2015年度明治大学リバティーアカデミー講座「日本人の魂の古層を探る」のなかから、いくつかの講座が一冊の本として今春刊行されます。

『日本人の魂の古層』金山秋男編著 居駒永幸、岩野卓司、中沢新一著

野生の科学研究所からは、中沢所長、金山秋男先生、岩野卓司先生の講座が収録されています。
どうぞお手にとってお読みください!

 

明治大学出版会「シアンス・ソバージュ・ド・ポッシュ:野生の科学叢書」第4弾
La science sauvage de poche 04
『日本人の魂の古層』
金山秋男編著 居駒永幸、岩野卓司、中沢新一著
B6判・仮フランス装・192ページ・本体2,600円+税
ISBN 978-4-906811-17-5
2016年3月刊行

1603182

内容紹介

柳田國男、折口信夫が生み出した民俗学は、いまどこへ行こうとしているのか。日本人の死生をめぐる諸観念(金山)、谷川南島論のもつ射程(居駒)、宮沢賢治と石原莞爾のユートピア観の差異(岩野)、心の古層に対するアプローチと21世紀の民俗学の可能性(中沢)などを論じ、さまざまな角度から日本人の心の奥底に眠っている〈他界〉の位相、〈異界〉の倫理を照射する意欲作。

目次 

はじめに 金山秋男
第1章 金山秋男  常世の思想
第2章 居駒永幸  魂の還る処 民俗学者、谷川健一さんとの対話
第3章 岩野卓司  石原莞爾から宮沢賢治へ 古層をめぐって
第4章 中沢新一 古層の探りかた  聞き手=編集部
索引

 

編著者紹介

金山秋男(かねやま・あきお)
1948年、栃木県生まれ。明治大学法学部専任教授、明治大学死生学・基層文化研究所代表。東京大学大学院博士課程修了。著書に『歎異抄』(致知出版)、『「生と死」の図像学』(至文堂)、『巡礼——その世界』(風間書房)、『人はなぜ旅に出るのか』(風間書房)、『生と死の東西文化史』(方丈堂出版)、『古典にみる日本人の生と死』(笠間書院)。

居駒永幸(いこま・ながゆき)
明治大学経営学部専任教授。1951年、山形県生まれ。國學院大學大学院博士課程修了。著書に『古代の歌と叙事文芸史』(笠間書院)、『東北文芸のフォークロア』(みちのく書房)、『歌の原初へ 宮古島狩俣の神歌と神話』(おうふう)、共著に『古典にみる日本人の生と死 いのちへの旅』(笠間書院)、『日本書紀[歌]全注釈』(笠間書院)。

岩野卓司(いわの・たくじ)
明治大学法学部・明治大学大学院教養デザイン研究科教授。1959年、埼玉県生まれ。専門は思想史。パリ第四大学哲学科博士課程修了。著書に『ジョルジュ・バタイユ 神秘経験をめぐる思想の限界と新たな可能性』(水声社)、『贈与の哲学 ジャン=リュック・マリオンの思想』(明治大学出版会)。

中沢新一(なかざわ・しんいち)
明治大学研究・知財戦略機構特任教授、野生の科学研究所所長。1950年、山梨県生まれ。東京大学大学院 人文科学研究科 博士課程満期退学。著書に『チベットのモーツァルト』『森のバロック』『カイエ・ソヴァージュ』全5巻、『アースダイバー』『芸術人類学』『野生の科学』『日本文学の大地』など多数。

 

 

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