News

NEWS

書籍「ピープスの日記と新科学」浜口稔訳(高山宏セレクション)

2014/05/10

 

書籍「ピープスの日記と新科学」 シリーズ:高山宏セレクション〈異貌の人文学〉

研究所の研究員でもある浜口稔さん(明治大学理工学部教授)の訳書、「ピープスの日記と新科学」刊行です!

サミュエル・ピープスの『日記』を通して、王立協会の科学者たち、顕微鏡や輸血実験、双底船の発明、科学ブームへの諷刺など、17世紀英国〈新科学〉時代の諸相をいきいきと描く。

pepys


Ⅰ アマチュア科学者、サミュエル・ピープス
Ⅱ はじめての輸血
Ⅲ 「狂女マッジ」と「才人たち」
付論 ピープス、サー・ウィリアム・ペティ、双底船

原注/訳者あとがき/索引
まさしく事実は小説より奇なり。スウィフトが冷笑したラガード学院のモデル、十七世紀英国王立協会による奇妙奇天烈なプロフェクトの数々、ヴァーチュオーソ(物数寄科学者)と称された趣味人達の頭の中から出てくるものに爆笑しながら、その後喪われたもの、あけられてしまった穴の大きさに、「3・11」後の我々は思い当たって粛然としないわけにはいかない。エピソード語りの名手による語りの面白さは、この本に観念史派史学の名著という以上の輝く魅惑を与えている。……高山宏

〈新科学〉時代の逸話を満載
17世紀英国の海軍官僚サミュエル・ピープスが、1660年から十年間にわたり克明につけた日記は、王政復古期の社会・文化・生活についての貴重な史料である。科学者が集う〈ロンドン王立協会〉の会員でもあったピープスは、科学にはずぶの素人ながら持ち前の好奇心であちこちに鼻をつっこみ、最新の科学技術について多くの報告を残している。折しも世は〈新科学〉時代、顕微鏡や望遠鏡、輸血実験、空気の重量測定、ウィリアム・ペティの双底船などの話題が世間を賑わせ、身分ある人々がボイルやフックの行なう実験見学に押しかけた。しかし、新科学に寄せられたのは称賛ばかりではない。〈ヴァーチュオーソ〉と呼ばれた好事家たちの科学への熱狂ぶりは、諷刺作家の恰好の標的となり、彼らを笑う劇や戯詩が数多く書かれた。
科学と文学の関係を探究するニコルソンが、ピープスの『日記』を通して17世紀英国〈新科学〉時代の諸相をいきいきと描いた名著。「まさしく事実は小説より奇なり。エピソード語りの名手による語りの面白さは、この本に観念史派史学の名著という以上の輝く魅惑を与えている」

高山宏氏

Page Top